「大至急で現金が必要なのに、これ以上借り入れができない」
「借金返済の督促が来ている。なんとか現金化して今月を乗り切りたい」
そんな時に、「審査なし」あるいは「ゆるい審査で利用できる後払い現金化」があれば、利用したくなりますね。
新規で後払い現金化の利用を考えている人に、その安全性やより安全に利用できる現金化の方法について説明します。
後払い現金化の安全性について
後払い現金化は、借金返済やクレジットカードの支払いを滞納して、いわゆる信用調査機関のブラックリストに載ってしまって、これ以上借り入れやクレジットカードの作成ができないという人でも、一定の条件さえ満たせば利用可能です。
その条件とは、「安定した職業に就き、毎月きちんと給料をもらっている」ことです。「それなら自分は大丈夫!審査を通る」と思う人は多いのですが、だからといって安易に申し込むのは危険です。
後払い現金化は、利用者が商品を後払い契約で購入した時点で、「買い物代行」「商品レビュー投稿の謝礼」「購入特典のキャッシュバック」といった名目で業者から現金を受け取れ、後日、給料日等に商品代金を支払うシステムです。
商品代金と先に受け取った金銭の差額が、業者の手数料、すなわち儲けです。この後払い現金化は、次のような問題を含んでいます。
業者の手数料が高額である
よく知られているクレジットカード現金化は、後払い現金化と同じように商品購入でキャッシュバックされるシステムですが、利用者が購入代金を支払うのは、業者ではなくクレジットカード会社です。
そのため、利用者の支払いが滞ったとしても、業者が代金を回収できなくなる心配はありません。
一方の後払い現金化は、利用者が支払いできなくなると、業者が直接損害を被ることになります。その上、質店などと違い、支払いが滞った場合に換金できるような担保を預かっていません。
これは、クレジットカードが使えない、あるいは作れない人、担保にする物がない人にとってはメリットであるように見えます。
しかし、業者は代金を回収できないリスクがあり、また切羽詰まって申し込んでくる利用者の足元を見るので、高い手数料を取ります。
クレジットカード現金化の換金率が80%前後なのに比べて、後払い現金化の換金率は60%前後、場合によっては50%以下というところもあります。
明らかに商品売買ではなく現金化が目的
後払い現金化で利用される商品は、その商品の価格と価値が見合っておらず、商取引を隠れ蓑にした融資であることが一目瞭然です。
商品の価値と価格が見合っていないのは、商品の原価が低ければ低いほど、業者は手数料を高く取れるからです。
また、即日現金化を可能にし、送料を浮かせるため、商品は実在するモノでないことが多く、たとえば、役に立たないギャンブル必勝法やFX指南といった情報商材や、風景写真やデジタルアート等、メールで送受信できるものが選ばれます。
融資として見ると法廷利息をはるかに超える利率
貸金業法では、借り入れの上限金利は以下のように定められています。
元本 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20% |
10万円以上〜100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
後払い現金化が商取引を装った融資だとすると、手数料は利息に当たります。
手数料を利息として年利を計算すると、上限金利をはるかに超える利息を取られることがわかります。
個人情報が悪用される
後払い現金化業者が闇金業者だった場合、支払いが滞れば個人情報を利用した嫌がらせを受ける危険があります。
また、きちんと支払いをしていても、個人情報を売られるなど悪用され、闇金業者から怪しい融資を持ちかけられるメールが届くようになったという例があります。
万が一支払いが滞ると厳しい取り立てに遭う
クレジットカード現金化であれば、利用者の支払いが滞っても、業者は料金をクレジットカード会社から既に受け取っているため被害はありません。
しかし、後払い現金化で支払いが滞れば、業者が直接被害を被ることになるため、すぐに厳しい取り立てが始まります。
トラブルに巻き込まれる危険性がある
クレジットカード現金化等で万が一支払いが滞った場合、カードの利用停止などのペナルティや督促はあっても、いずれも法律の範囲内の正当なものです。
しかし、闇金業者に関わってしまうと、容赦ない督促や嫌がらせが行われるため、家族や職場に怪しい金融取引をしていることを知られてしまうおそれがあります。
また、個人情報は適正に扱われず、横流しされたり、ネットに公開されたりする危険があります。
多重債務に陥りやすい
貸金業法では、総量規制といって、貸金業者からの借り入れは年収の1/3までと決められています。
しかし後払い現金化は、建前上は商取引であるため、総量規制の対象外です。
既に年収の1/3まで借金をして首が回らなくなっている人が、一時しのぎに後払い現金化に手を出すケースは多く、そういう人はすぐに返済不能になって多重債務で苦しむことが目に見えています。
しかし、後払い現金化の審査は信用調査機関への照会ではなく、定職に就き給料を得ているかどうかなので、いくら債務を抱えていても利用できてしまいます。
後払い現金化業者を利用する人には2通りある!
後払い現金化を利用する人には、2通りのタイプがあります。
1つ目は、現金が必要だが、借金して信用調査機関に借り入れの記録が残るのはいやだというタイプの人です。
そういう人は、支払い日にきちんと支払いできるよう計画的に利用しますが、もう1つのタイプは最初から飛ばす(=返済しない)つもりで利用します。
そういう人は、利用している後払い現金化業者が闇金の認定を受けて営業停止になれば返さなくて済むから大丈夫だとか、支払いができなくて困ったら司法書士を頼めばなんとかなるとたかを括って利用します。
5chのスレやYahoo!知恵袋には、後払い現金化で起きるトラブルの例が掲載されています。
“103名無しさん@お腹いっぱい。
私は関係者ではありませんが、飛ばす目的で取引している人は気をつけたほうがいいと思います。
闇金認定を認めた業者さんについては司入れても嫌がらせ等は止められないと思います。
嫌がらせ→司に連絡→嫌がらせ→司に連絡
しばらくこのルーティンだと思います。ちなみにファクタリングの時はどうでしたっけ?“
引用:5ch後払い(ツケ払い)現金化情報スレより
“(質問者)
後払い現金化を利用してしまい、本日支払い予定でしたが、指定された口座に振り込もうとしたら、口座番号が登録されてないとのことでした。
なので支払いができていません。LINEで再度口座番号を聞いても、電話をしても繋がりません。
これは後払いの会社に何かあったのでしょうか?心配になり、司法書士に電話しても、このパターンが初で、今の状態では動けないとの事でした。
(回答者)
“可能性だけで書きます。
①別件で何らかの犯罪を犯し、凍結された
②支払遅れを作り出し利子を取る。口座番号の指定はどうやってしましたか?証拠は保存しましょう。”
引用:Yahoo!知恵袋より
これらを読むと、支払いを飛ばしても司法書士や弁護士に依頼すれば厳しい取り立てはすぐ止まると安易に考える利用者がいるようですが、司法書士や弁護士を間に入れた腹いせに嫌がらせを続ける業者がいることがわかります。
また、利用者に支払いをする気があっても、振込先が間違っているのか振込ができないというケースもあるようです。
これについては知恵袋の回答にあるように、摘発されて口座が凍結されたということも考えられますし、支払いをさせないために嘘の支払い口座を告げている可能性もあります。
わざと支払いをさせずに遅延損害料等の名目で利子を取り続け、利益を貪る手口が実在しています。
これは闇金業者の常套手段で、一度関わってしまうと、延々と遅延損害料という名の利息を払い続けることになります。
後払い現金化より安全な現金化の方法とは?
後払い現金化は、審査がゆるく、担保なしで現金化できることから、お金に困って他に手立てがない人が新規に利用を考えてしまうケースが増えています。
確かに魅力的な現金化の方法に見えますが、流れがゆるいゆえに闇金業者が入り込む余地があり、実はとても危険です。
後払い現金化の利用を考える前に、他に今すぐ現金化できて後払いが可能な方法はないか考えてみましょう。
後払い決済サービス
Paidy(ペイディー)、atone、メルペイスマート払い等の後払い決済サービスを利用して商品を購入し、換金して現金化することができます。
関連ページ:後払い決済・ツケ払いで現金化する方法とは?
クレジットカード現金化
自分で商品をクレジットカード決済で購入して換金する方法と、現金化業者を利用する方法があります。
クレジットカードのキャッシング枠は使い切ってしまっていても、ショッピング枠に利用可能額が残っていれば利用可能です。
現金化業者を使えば、即日現金化できます。
関連ページ:クレジットカード現金化優良店
バンドルカード現金化
バンドルカードはクレジットカード会社が提供しているプリペイドカードで、クレジットカードがない人でも利用できます。
アプリ上でバーチャルカードを持ち、ネットショッピング等の支払いが行える上、「ポチッとチャージ」機能を使えば後払い決済が可能です。
これを利用して商品を購入した後転売し、現金化します。
携帯キャリア決済
普段利用している携帯に付帯している、d払い、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済といった後払い決済を利用する方法です。
ネットショッピング等の支払いを、毎月の携帯電話料金と一緒に支払うので、手元に現金がなくても買い物ができます。
このキャリア決済で商品を購入した後転売し、現金化します。
関連ページ:携帯決済現金化の方法と人気業者のランキング
まとめ
後払い現金化は、信用調査機関の審査では落ちてしまう、いわゆる金融ブラックの人でも定職があり毎月給料を得ていれば利用できます。
しかし、大切な個人情報を悪用される危険がある上、換金率が低く、闇金業者と関わる危険もあるためおすすめできません。
借金を抱えて返済のため現金を用意したいと考えて、新規で後払い現金化の利用を考えている人は、最後に紹介した安全にできる現金化の利用を検討してみましょう。
そしてやはり他に方法はないという結論に至ったのなら、家族に正直に打ち明けてお金を融通してもらう、司法の専門家に相談して債務整理を考える等の方法で、借金地獄から抜け出す方法を探しましょう。