後払いアプリはガソリンスタンドで利用可能?その方法とお金がないときの給油手段を紹介

車を運転中、「ガソリンを入れたいのにお金がない」という状況になり、焦った経験はないでしょうか?
お財布を持っていなかったり、現金の持ち合わせがなかったり、クレジットカードを持っていなかったりしたら、「ガソリンスタンドで後払い決済ができればいいのに」と思うかもしれません。

最近評判になっているスマホで簡単に後払いができる後払いアプリが、ガソリンスタンドでも使えれば便利ですが……。
コンビニなどの実店舗での買い物に利用できる後払いアプリは、ガソリンスタンドでも利用可能でしょうか?
また、後払いアプリが使えないガソリンスタンドで、現金もクレジットカードも持ち合わせていないときの支払い方法なども併せて紹介します。

後払いアプリとは?

後払い決済サービスは、ネットショッピングで商品を購入する際に後払いできる決済方法で、商品が到着してからコンビニや金融機関で購入代金を支払います。
後払い決済サービスを使うことで、購入代金の支払いを先延ばしにすることができ、現金やクレジットカードが手元になくても買い物ができる大変便利なサービスです。

利用上限額がクレジットカードなどよりも低いというデメリットはありますが、クレジットカードよりも利用条件や審査基準が緩いため、未成年、主婦、フリーター、無職の方でも利用できます。
また、クレジットカード情報をネットに登録する必要がないため、個人情報が漏洩する心配もなく、安全にネットショッピングが楽しめます。

この後払い決済サービスをスマホで利用できるようにしたのが後払いアプリです。
後払いアプリを使えばコンビニやスーパーなどの実店舗でも、スマホで簡単に後払いができることから、このアプリを利用する人は年々増加しています。

ガソリンスタンドで使える後払いアプリは2種類

ガソリンスタンドで使える後払いアプリを調べたところ、利用できる後払いアプリは「メルペイ後払い」「Kyash」の2種類のみでした。

メルペイあと払い

メルペイあと払い""


「メルペイ」は、人気のフリマアプリ「メルカリ」を通してネットショッピングや全国の実店舗で利用できるスマホ決済サービスです。
「メルペイ」には「メルペイのあと払い」という後払いサービスがあり、これを使えば当月の購入代金を翌月に一括して支払うことが可能になります。
この「メルペイのあと払い」は、ガソリンスタンドでの支払いにも利用できます。

ガソリンスタンドで「メルペイのあと払い」を使って支払いする方法

利用可能なガソリンスタンド

「メルペイのあと払い」は「iD」マークのあるセルフ式ガソリンスタンドで利用できます。
なお、「iD」表示のある一部のフルサービスを提供するガソリンスタンドでも、店舗内までスマホを持参して支払いをすれば利用できる場合があります。

利用条件

  • 事前にメルペイアプリの「お店でも使えるメルペイスマート払いの設定」を行う必要があります。
  • 利用時に1万円以上のあと払い利用枠が必要です。

利用から支払いまでの手順

  1. ガソリンスタンドで給油し「メルペイのあと払い」で支払い

    あと払い利用枠が1万円以上ないと利用できませんので、利用前に必ず確認してください。

  2. 支払い金額確定を待つ

    ガソリンスタンドで利用する場合、利用後すぐにあと払い利用分として計上されません。通常計上まで5日~2週間程度のかかり、支払い金額確定後にあと払い利用枠から差し引かれます。

  3. 「メルペイのあと払い」利用分を支払う

    利用した翌月1日に利用明細が届くので、支払い方法を選択して月末までに支払います。利用可能な支払い方法は、自動引落し、チャージ払い、コンビニ/ATM払いです。コンビニ/ATM払いのみ、手数料(220円~880円)がかかります。

Kyash(キャッシュ)

Kyash(キャッシュ)


Kyash(キャッシュ)は、株式会社Kyashが提供する、決済・送金アプリです。
アプリからプリペイド式のリアルカード「Kyash Card」または本人確認不要で誰でも作れる「Kyash Card Lite」の発行ができ、VISAのプリペイドカードとして実店舗で利用できます。
このKyash(キャッシュ)には、「イマすぐ入金」という支払い方法があります。
これは必要な金額をすぐに入金して支払いは翌月末にできる、後払いタイプの支払い方法です。
3,000円~50,000円までの金額を、アプリを数タップするだけでKyash(キャッシュ)に入金でき、ネットショッピングや実店舗での買い物に利用できます。

ガソリンスタンドでKyash(キャッシュ)の「イマすぐ入金」を使って支払いする方法

利用可能なガソリンスタンド

VISA加盟のガソリンスタンドで利用できます。

利用条件

  • ガソリンスタンドで利用できるのは、「Kyash Card」のみで、「Kyash Card Lite」は利用できません。
  • 利用時に1万円以上の利用枠が必要です。
  • 一時金としてあらかじめ一定額(1万円~)が残高から差し引かれ、実際の請求金額が確定した後、差額分がKyash(キャッシュ)へ返金されます。

利用から支払いまでの手順

  1. Kyash(キャッシュ)の残高を確認

    残高が1万円未満の場合、「イマすぐ入金」で足りない分を入金する。

  2. ガソリンスタンドで給油し「Kyash Card」で支払い

    店員または利用者本人がカードをスキャンする都度1万円が差し引かれ、売上確定後に差額が返金されます。
    給油に利用する場合、給油する前に差し引かれますのでご注意ください。
    また、「スマホ給油」というサービスもあり、このサービスを利用すると1万5千円が差し引かれ、請求金額との差額の返金は60日後になります。

  3. 「イマすぐ入金」利用分を支払う

    支払いは、利用月の翌月末までにコンビニ(ローソン、ファミリーマート、セイコーマート)で行います。

使える後払いアプリがない場合の支払い方法は?

もし給油時に現金がなく、クレジットカードも保持しておらず、後払いアプリも使えない場合、ほかに支払い方法はあるのでしょうか?
緊急時に使える奥の手を紹介します。

ガソリンスタンド専用のプリペイドカードで払う

かつてガソリンスタンド専用のプリペイドカードを作成したことがあり、その残高が残っていれば、残高分を給油することが可能です。
ガソリンスタンド専用のプリペイドカードであれば、一般より安い価格で給油できます。
お金に余裕があるときに、プリペイドカードを作っておき、車内においておくと安心です。
ただし車上荒らしなど盗難に遭う恐れがありますので、チャージ額はあまり高額にならないように注意しましょう。

iD決済対応店舗を探し電子マネー決済で払う

iD決済とはNTTドコモが運営している電子マネーで、クレジットカードやプリペイドカード、デビットカードのほか、QR決済にも対応しています。
iD決済対応のガソリンスタンドが増えていますので、対応しているガソリンスタンドを知っていれば、さまざまな支払い方法が選択できます。

カードローンを利用し現金を用意する

カードローンの中には30日以内に返済すれば利息0円というものもあり、一時的に現金を用立てたいときに便利です。
カードローンの申し込みは免許証さえあればWEBですぐに申し込め、30分以内にコンビニで現金を引き出すことが可能です。
コンビニで現金を引き出したら、すぐにガソリンスタンドへ行き現金払いで給油します。

JAFに連絡して給油してもらう

燃料切れでガソリンスタンドまで行くことができない場合は、JAFに給油を依頼することができます。
通常は、10リットル程度を給油してくれますので、それを一時しのぎする形になります。
JAF会員でも、非会員でもガソリン代は実費負担になりますが、非会員の場合は別途ロードサービス料がかかります。

JAF非会員の給油作業にかかるロードサービス料
  昼間(8:00~20:00) 夜間(20:00~8:00)
一般道 8,380円 10,480円
高速道路(SA・PA内) 10,480円 12,570円
高速道路(SA・PA以外) 16,770円 19,900円

※料金は税込価格です。また、高速道路への出動を依頼すると、救援にかかる高速料金が加算されます。
※会員はロードサービス料無料です。

支払いは現金かクレジットカード払いが基本ですが、手元に用意がない場合は電話で依頼する際に連絡しておくことで、支払いを後払いにしてもらえる可能性がありますので相談してみましょう。

自動車保険附帯の給油サービスを利用する

自動車保険の多くはロードサービスが自動附帯されているので、契約している自動車保険のロードサービスに給油サービスがあれば、これを利用することができます。
自分が加入している保険に給油サービスがあるかどうか、確認しておくようにしましょう。
また保険会社によって給油量や利用可能回数が異なりますので、これも確認しておきましょう。

同乗者に現金を借りる

同乗者がいたら、理由を話してお金を貸してもらえないか相談しましょう。
ただし、信頼関係を損なう原因になりかねませんので、借りたらなるべく早く返済するようにしましょう。

セルフスタンドで手持ち金額ぎりぎりの給油をする

手持ちの現金が少額あり、ガス欠になりそうなときは、現金をかき集めてその分だけ給油します。
フルサービスのガソリンスタンドで少しの給油を頼むのは恥ずかしいという場合は、セルフスタンドを利用しましょう。
家まで帰って現金やクレジットカードを持って、またガソリンスタンドに戻って来られるだけの量を給油しておけば安心です。

まとめ

ガソリンスタンドで利用できる後払いアプリには、「メルペイのあと払い」と「Kyash Card」のイマすぐ入金の2つがありました。
ただし、全国どこのガソリンスタンドでも利用できるわけではありません。
ほかの方法も頭に入れておいて、万が一の場合の参考にしてください。

投稿者プロフィール

橋本隆志
橋本隆志
借金総額300万円
消費者金融からお金を借り、借金返済をする為にクレジットカードで現金化をした経験などを元に執筆をしています。