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今月は友人の結婚式が2つあるのに、ご祝儀が用意できない。
信用情報に瑕がつくのが嫌でキャッシングはしたくない。
そんな時、利用されているのがクレジットカードの現金化です。
クレジットカード現金化は、クレジットカードのショッピング枠で現金を手に入れる方法で、自分自身で行う方法と、現金化専門業者を使う方法があります。
キャッシング枠の利用と違い、信用情報に瑕がつかない、ショッピングポイントがつくなどのメリットがあるのですが、一般にクレジットカードの現金化と聞くと「怖い」と思う人がいるのも事実です。
確かに、やり方や依頼する業者を間違えると、思わぬ被害に遭うことがあります。
しかし、安全なクレジットカード現金化の優良店を選んで取引すれば、怖い経験をせず必要な現金を手にすることができるのも事実です。
クレジットカードの現金化が怖いといわれる3つの理由と気をつけたいことについて紹介します。
クレジットカード現金化で感じる3つの「怖いこと」とは?
このクレジットカード現金化が「怖い」と思われるのには、3つの理由があります。
クレジットカード現金化が怖い3つの理由
- カード会社に現金化がばれるのが怖い
- 損をするのが怖い
- 悪徳業者に関わるのが怖い
カード会社に現金化がばれるのが怖い
「クレジットカードの現金化は法律で禁止されているのでは?」と違法性を恐れる人がいます。
しかし、現在の法律ではグレーゾーンではありますが、違法ではありません。
ただし、法律とは別に設けられているクレジットカード会社の利用規約では、現金化を目的としたカード利用は禁止されています。
もし、クレジットカード会社に規約違反が発覚したら、即刻利用停止となり、強制退会させられ、残債の一括返済を求められます。
クレジットカード会社は、ショッピング枠を使った現金化を繰り返した利用者が資金繰りに行き詰まり、返済不能になることを警戒しています。
そのため、現金化の動きに日々目を光らせています。
次のような使い方をすると、クレジットカード会社の目に留まりやすくなるので注意が必要です。
- キャッシング枠の限度額いっぱいキャッシングした後で、ショッピング枠の限度枠いっぱいの買い物をする。
- 同じタイプのブランドバックを何度も購入したり、短い期間に新幹線の回数券を何度も購入したり、換金率のよい商品を繰り返し購入する。
クレジットカード会社の目に留まりやすい行動
また、これは現金化に限ったことではありませんが、高額の買い物をしようとショッピング限度額の引き上げをカード会社に申請すると、途上与信といって入会時のような審査が再度行われます。
途上与信では、現在の年収やクレジットカードの利用歴、他社でのローン利用歴などにチェックが入ります。
キャッシング枠の限度額までキャッシングをし、他社でもキャッシングをしている人は、途上与信の審査に落ちる可能性が高いので注意が必要です。
損をするのが怖い
クレジットカード現金化で怖いことの2つ目は、「損をするのが怖い」ということです。
現金化は、自分で行っても、業者を使っても、入手困難なレア物を換金するというのでなければ換金率が100%を超えることはありません。
クレジットカードで決済される額より手に入る現金は少ないので、現金化をすればするほど負債が膨らんでいきます。
買い取り方式の場合
買取り方式の業者は、買い取った商品を転売することで利益を得ますので、商品相場より安く買い叩くほど利益が出ます。
買い叩かれて損をしては困ります。
できるだけ換金率の高い商品を購入して現金化すればいいのですが、換金率の高い新幹線の回数券を短期間に何度も購入して現金化を繰り返すと、カード会社に現金化を疑われて利用停止になるリスクがあります。
買取り方式でできるだけ損をせず安全に取引するためには、商品の選択と業者の選択に気をつけなければなりません。
キャッシュバック方式の場合
一方、キャッシュバック方式の業者のネット広告を見ると、換金率90%とかキャッシュバック率95%などという魅力的な数字が並んでおり買取り方式よりお得な感じがします。
この数字を信じると、10万円の商品を購入すれば9万円〜9万5千円のキャッシュバックが受けられることになりますが、本当でしょうか?
いいえ実際は違います。
業者はキャッシュバックした後の残金から、カード会社に支払う決済手数料や消費税を納めなければなりません。
こんな還元率では、利益が出ないのは目に見えています。
実際、「高い換金率に釣られて10万円の商品を申し込んだのに、キャッシュバックとして振り込まれた金額は7万円だった」というような話はよく聞きます。
思ったよりキャッシュバックされなかったケースの一例
- 「換金率95%は100万円の商品を購入した場合で、10万円の場合の換金率は70%」と言われ、実際に広告をよく見ると確かに下の方に小さく記載があった。
- 95%は諸費用を引く前のもので、手数料など諸費用を引くと換金率は70%にも満たなかった。
「話が違う」と業者に確認しても、上記のような説明をされ、結局は泣き寝入りすることになってしまいます。
実際、キャッシュバック方式の換金率の相場は、80%前後であればまずまず。
あまりに高い換金率、低すぎる換金率を提示している業者は疑ってみる必要があります。
悪徳業者が怖い
クレジットカード現金化で怖いことの3つ目は、「悪徳業者が怖い」ということです。
実店舗がないネット専用の現金化業者が増えたことで、悪質な取引をする悪徳業者が出現しています。
先に説明した、「換金率を誤解させて客を取り込む」というような例はもちろんですが、さらに悪質なケースがあります。
悪徳業者による悪質な取引例
- 販売と買取りを一括で行う業者に現金化を申し込んだが、クレジットカードで商品代金は決済されているのに、買取ってもらう予定の商品が送られて来ない。
- キャッシュバック方式で、クレジットカード決済は済んでいるのにキャッシュバック金額が振り込まれない。
いずれのケースも業者に電話で連絡をしようとしても、電話が繋がらず雲隠れされてしまえば、泣き寝入りするしかありません。
中には、最初から個人情報を入手することが目的の悪徳業者もいます。
キャッシュバック方式の業者、買取り方式で販売と買取りを一括で行う業者には、カード決済のためクレジットカード番号を知らせる必要があります。
その際、クレジットカードの不正利用を防ぐため本人確認をする必要があり、身分証明書の提示も行います。
悪徳業者と取引をしてしまうと、商品が届かない、現金が入金されないというトラブルに加え、大切な個人情報を悪用されてしまう可能性もあるのです。
安全に現金化するために気をつけたいこと
クレジットカード現金化で感じる3つの「怖いこと」を避けるために大切なのは、安全な業者に依頼することです。
不誠実な業者、悪徳業者を避けて、安心して取引できる優良業者を選ぶために、以下のことに気をつけましょう。
換金率を表示しているか
買取り方式で現金化をする場合は商品の買取り金額を、キャッシュバック方式で現金化する場合はキャッシュバックの還元率をきちんと表示している業者を選びましょう。
とにかくすぐ現金化したいという利用者側の弱みにつけ込んで、換金率を低くするような業者に当たると大損してしまいます。
換金率がネット広告や店頭に表示されているか、その数字は妥当なものか、現金化する金額で利用条件が変わったり、諸費用が別途かかったりするなど、表示されていない条件がないかを確認しましょう。
現金化の換金率は、8割前後が妥当といわれています。
社歴が長い業者か
悪徳業者は詐欺のような取引をしては雲隠れし、また新しい社名で開業して何食わぬ顔で広告を出します。
評判や口コミはネットで広まりますので、悪質なサービスの業者は長く営業を続けていくことはできません。
つまり、長く営業を続けている業者は、安全な業者、優良業者として信頼できるといえます。
会社概要を見て、概ね5年以上の実績がある業者であれば、安全と思っていいでしょう。
しかし、長ければいいというものではありません。
クレジットカードの現金化自体が新しい商売ですので、社歴○十年などというのは誇大広告です。騙されないようにしましょう。
会社概要を公開しているか
業者のサイトに、会社概要が掲載されているかも大切なチェックポイントです。
連絡先として電話番号はもちろん、本社所在地、代表者名などが表示されているかを確認しましょう。
買取り方式の業者の場合、中古品を扱うので古物商営業許可番号の取得が義務づけられています。
許可番号が掲載されているかも併せて確認しましょう。
海外決済端末を使っているか
業者がクレジットカード決済を行う場合、海外決済端末を持っている業者であると安心です。
海外決済端末を使うと決済代行会社を通すため、クレジットカード会社は何を購入したか把握しづらく、現金化を疑わられるリスクが低くなります。
なお、高額の買い物をした場合は、何を購入したのかカード会社から問い合わせが来る場合がありますので、しどろもどろにならずはっきりと回答できるように準備しておきましょう。
モアタイムシステム加盟口座か
モアタイムシステムは、全国銀行協会に加盟する500以上の銀行間で24時間・365日即時振込ができるサービスです。
このシステムに加盟している銀行を業者が使っていれば、曜日や時間に関係なく銀行振り込みが可能で、現金がスピーディーに入手できます。
利用者がネットバンク口座を持っていれば、入金が即日反映されますので、悪徳業者の詐欺に遭い現金が振り込まれていないという事態が起きてもすぐ把握できます。
口コミや評判はどうか
業者を利用したことのある人の口コミは大変参考になります。
業者のホームページに利用者の声が掲載されている場合もありますが、自社の悪い口コミをわざわざ載せる業者はいませんのであまり参考になりません。
現金化業者の比較サイトを見て、評価や口コミを参考にするといいでしょう。
また、良い口コミは業者の自作自演ということもあるので、悪い口コミに注目してみることも大切です。
実店舗があるかどうかは関係ない
実店舗があるかどうかは、ポイントにはなりません。
実店舗がなくても優良なサービスをする業者はありますし、実店舗を構えている悪徳業者もあるからです。
- ネット申し込みで現金化し、決済は終わったのにキャッシュバックされず騙された。連絡先の電話番号は不通で所在地もわからないため、泣き寝入りするしかなかった。
- 実店舗のある業者を選んで訪問したが、すぐ現金化したいというこちらの弱みにつけ込まれ、不利な換金率を提示された。拒否したら強面の上司が出てきたので、承諾してしまった。
悪質業者の一例
このように、実店舗のある業者、実店舗がない業者、どちらがいいというのは一概にいえません。
店舗の有無よりも、会社概要で連絡先や所在地をきちんと表示しているか、比較サイトでのランキングや口コミの評価はどうかなどから総合的に判断することが大切です。
まとめ
クレジットカードの現金化は怖いと思われがちですが、正しい対策をすることで安心して利用することが可能です。
クレジットカードの現金化は買い物をしている感覚で利用でき、すぐに現金が手に入り便利です。
しかし、頻繁に利用して支払いが滞ってしまい自己破産するような状況になっても、現金化が理由の自己破産は裁判所が認めてくれません。
現金化は借金をするのと同じであることを忘れず、計画的に利用するようにしましょう。