クレジットカード決済した商品の返品で現金が戻る?

クレジットカードで買い物をした後、購入した商品を返品したいと思ったことはありませんか?

支払い方法が現金であれば、販売店に商品とレシートを持って行ってその場で現金で返金してもらえます。

しかし、クレジットカードを使って買った場合は、どんな形で返金されるのでしょうか?

クレジットカードを使って買い物をした場合の払い戻しの流れや、現金で戻るかについて紹介します。
この方法を活用すると業者を使わないで自分で返品してクレジットカード現金化することができます。

返品や交換は当然の権利?いつまでできる?

返品や交換は当然の権利?いつまでできる?

最近、テレビ通販のコマーシャルなどを見ていると、全額返金を保証している商品をよく見かけます。

  • 「商品到着後1ヶ月間使って満足いただけなければ、使用済みでも商品代金を全額返金」という化粧品
  • 「これを使って痩せなかったら、全額返金します」というダイエット食品
  • 「90日間のお試し期間後14日以内に返品すれば全額返金します」というベッドマットレス

…など、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

いずれも、実際に使用してみて気に入らなければ返品できるというのは、大変ありがたいことです。

特にマットレスは高額なものですし、販売店で試しに横になってみただけではその良さはなかなか実感できませんから、実際に使ってみて使用感をじっくり試せるというのは魅力的です。

このように、返品や交換は、消費者の当然の権利として、どの店でも対応してくれるのでしょうか?

当然、商品に欠陥や破損があった場合は、返金や交換の義務が店側にあります。

注意

しかし、日本では購入者の自己都合による返品に対する店側の対応については、はっきり法律で定められていないのです。

よって、あくまで購入者の自己都合による返品は店側のサービスに過ぎないということになります。

結論、返品を申し込んでも応じてもらえない場合があるということです。

また、返品を受け付ける販売店でも、

  • 開封したもの
  • タグを切り離したもの(洋服など)
  • 一度使ったもの(消耗品など)

こういったものは自己都合での返品は受け付けてもらえないことが多いので注意しましょう。

ネット通販の場合は、商品を直接見て、触れてから購入することができないため、返品や交換方法について独自に取り決めて対応しています。

MEMO

ネット通販各社のホームページには、商品の返品や交換について、「受付期間」「返品の連絡方法」「返送方法」などのルールを定めて表示してありますので、購入の際は一度確認しておくと安心です。

ネットショッピング大手の返品・交換の条件を、大手ネット通販のAmazonを例に見てみましょう

(例)Amazonの場合

Amazonが発送する商品の返品・交換は、商品到着後30日以内に返品申請と対象物の発送を完了する必要があります。

ただし、Amazon以外の出品者が販売し、Amazon.co.jpが発送する商品については、交換できません。

商品到着後30日を過ぎた商品は、いかなる理由に関わらず、返品・交換は受け付けていません。

返品依頼の方法

  1. 1.HPから「商品の返品」を選択

    Amazonのホームページから、自分のアカウントの注文履歴にアクセスし、返品したい商品の横にある「商品の返品」を選択します。

  2. 2.「返品の理由」を選択

    次に「返品の理由」を選択して「具体的な理由」を入力し「次へ」をタップします。

  3. 3.手続き方法を選択

    手続き方法(返金か交換か)を選択して、返送方法を選びます。

  4. 4.「返送方法を確認」をタップ

    返品手続きのメールが届きますので、「返送方法を確認」をタップして返品用ラベルを印刷します。

  5. 5.返送

    商品を梱包して、返送用ラベルを貼付して返送します。

トラブルや不具合による返品・交換

商品代金(税込)、配送料、手数料、ギフトラッピング料を全額返金するか同一商品と交換してくれます。

購入者都合による返品・交換

未使用かつ未開封の場合は商品代金(税込)を全額返金可能。開封済みの場合は商品代金(税込)の50%を返金してもらえます。

なお開封・使用済みの消耗品など一部返品・交換を受け付けていない商品もあり、その詳細はホームページに記載されています。

また、配送料、手数料、ギフトラッピング料の返金はしてもらえません。返送料は基本的に購入者負担となります。

出荷準備開始前はキャンセルが可能

Amazonは出荷準備が開始される前であれば、ホームページからキャンセルをすることができます。

注文をキャンセルするには、まず自分のアカウントの注文履歴にアクセスします。

そして、「商品をキャンセル」を選択し、キャンセルしたい商品のチェックボックスにチェックを入れ、「キャンセルする理由」を選択します。

最後に「チェックした商品をキャンセルする(キャンセルをリクエストする、Eメールを送信)」をクリックして完了です。

キャンセル手続き完了後は、注文履歴の「キャンセルされた注文」に表示が移り、登録メールアドレスに「Amazon.co.jpご注文キャンセル」というメールが届きますので確認しましょう。

注文履歴に「商品キャンセル」のボタンがでない場合は、既に出荷準備に入っていますのでキャンセルできません。

このようにネット通販の場合は、ある程度柔軟に返品に対応してくれていますが、それがどこでも通用すると思っては間違いです。

また、「クーリングオフ制度があるから、一定期間内であれば返品できるのでは?」と誤解をしている人が多いようですが、日本のクーリングオフ制度は、

  • 「訪問販売」
  • 「キャッチセールス」
  • 「店舗外取引」
  • 「アポイントメントセール」
  • 「電話勧誘販売」

に限られているため、店頭販売や通信販売には適用されません。

それでも、自己都合による返品を望むのなら、店頭販売の場合は購入した際のレシートと商品を持参して販売店にお願いしてみましょう。

レシートに「お取替え・返品の際はレシート持参でご来店ください」と書いてあるように、返品や交換にはレシートが必要になります。

購入してすぐに捨ててしまわずに、取っておくようにしましょう。

なお、返品可能だからと購入と返品を何度も繰り返していると、迷惑行為と見なされ何らかのペナルティが科せられる場合があります。

クレジットカードで購入したものを返品したいときにまずするべきこと

ネット通販はもちろんですが、店頭販売でも、クレジットカードを使って買い物をするという人が多くなっています。

クレジットカードで購入したものを、返品するにはどうしたらいいのでしょうか。

「お店であれこれ試着して購入したワンピ―スなのに、家に帰って冷静になったら買ったことを後悔している。

でもお店の人を長時間付き合わせてしまい、今さら返品したいなんて直接は言いづらい。

クレジットカードで買ったから、クレジットカード会社に返金を依頼してはだめかな?」

お店のスタッフと顔を合わせたくない気持ちはわかります。

注意

ですが実は商品の返品・返金はクレジットカードを使ったからといって、クレジットカード会社に連絡をしても、キャンセル処理をしてもらうことはできません。

クレジットカード会社と契約を結んでいるのは店側であって、クレジットカードの利用者ではないため、契約者以外からの依頼で勝手に契約を解除することはできません。

商品を返品したいと思ったら、すぐに商品を購入した店へ連絡しましょう。

自己都合による返品は消費者の当然の権利ではありませんから、丁寧にお願いしてみましょう。

オンラインショッピングは実店舗と比べて、返品・交換について柔軟に対応してくれるところが多いです。

返品したいと思ったら、商品に同封されている納品書に返品・交換についての記載がないか確認するとともに、ホームページの返品・交換の条件などもチェックしてみましょう。

返品(購入キャンセル)から払い戻しまでの流れ

返品(購入キャンセル)から払い戻しまでの流れ

クレジットカードで購入した商品の返品・返金の流れは次のようになります。

  1. 1.購入者が販売店へ返品を依頼する

  2. 2.購入者が販売店へ商品を持参または送付する

  3. 3.販売店が返品商品を確認後、クレジットカード会社に決済のキャンセルを依頼する

  4. 4.クレジットカード会社が返金処理を行う

クレジットカード払いの場合は、店がクレジットカード会社にキャンセル依頼をした時点から返金処理が始まります。

そのため、利用者への返金時期は、返金処理を依頼した時期が、クレジットカードの締め日の前か後かで異なってきます。

締め日より前に返金手続きが行われた場合 請求と返金が同時に発生するため相殺されます。
締め日より後に返金手続きが行われた場合 次の支払い日に一旦商品代金が引き落とされた後、翌々回の支払い日に同額が返金されます。

返金される際にその他の請求金額があればそれと相殺され、請求金額がないか請求金額の方が少ない場合は、登録している銀行口座に全額もしくは差額が返金されます。

【例】

返金額が10,000円で返金される際に
カードの請求金額が12,000円の場合
2,000円が引き落とされます。
返金額が10,000円で返金される際に
カードの請求金額が8,000円の場合
2,000円が銀行口座に返金されます。

二重請求があった場合の返金方法も同じ

返品対応とは少し違いますが、販売店のスタッフがカード決済に不慣れで、カードを複数回機械に通してしまい請求が二重に発生することがあります。

このような場合を想定して、毎月届く請求書やクレジットカードのアプリで利用明細を確認して、請求額に間違いがないかチェックするようにしましょう。

購入先が海外の場合など、自分で問い合わせるのは面倒です。二重請求かもしれないと思った場合は、販売店ではなくクレジットカード会社のコールセンターに問い合わせてみましょう。

二重請求ではないか調査し、二重請求であったことが確認されたら、片方の請求が取り消され返金してもらえます。

この場合も、返金手続きと同じように取り消しのタイミングによって、一旦二重請求分も引き落とされた後、その次の支払い日に返金・相殺されます。

クレジットカードで購入した商品をキャンセルして現金が戻る?

クレジットカードで購入した商品をキャンセルして現金が戻る?


「手続きを早く済ませるために、直接現金で返金してもらえないか?」

このように思う方もいるようですね。

注意

しかし、残念ながらクレジットカードで購入した商品は、現金での返金はしてもらえません。必ずクレジットカード会社を通して行われることになっています。

なぜなら、クレジットカードに加盟している販売店は、購入者がクレジットカード払いをする度に、クレジットカード会社へ手数料を支払っているからです。

この手数料はクレジットカードで返金手続きをすれば戻ってくる仕組みとなっていますが、もし現金で返金してしまうと手数料は戻らず、店側が損をしてしまうのです。

クレジットカードで購入して付与されたポイントはどうなる?

クレジットカードで購入して付与されたポイントはどうなる?

クレジットカードで購入するメリットのひとつに、ポイントを貯められることが挙げられます。

購入によって加算されたポイントは、返金処理されるタイミングで引かれてしまいます。

返金しなければならないポイントを既に使ってしまった場合は、ポイント残高がマイナスになります。

まとめ

クレジットカード決済した商品を返品する場合、現金での返金は不可能となっており、すべてクレジットカード会社経由で手続きが行われます。

商品返品の依頼をして商品を返送し終わると、安心してしまいがちですが、最終的に返金されているか、あるいは他の支払いと相殺されているかを必ず確認するようにしましょう。