近年Appleギフトカードを使った詐欺被害が増えています。
詐欺によって騙されて送ってしまったAppleギフトカードを取り戻すことはほぼ不可能です。
そのため、詐欺の手口を理解し、騙されないように注意することが大事です。
本記事では、Appleギフトカード詐欺の手口や被害に遭わないようにする方法を紹介しています。
また被害に遭ったときの対処法も紹介していますので、参考にしてください。
Appleギフトカードの詐欺被害が増えている
近年Appleギフトカードの詐欺被害が増えています。
警察庁は2023年12月にAppleギフトカードの詐欺被害が急増していると発表し、注意を呼びかけました。
警察庁によると、Appleギフトカードの裏面に記載されているコードを電話で聞き出し、電子マネーを騙し取る被害が多いそうです。
電子マネーを払わせる手口の詐欺件数は、2023年1月~11月で3047件で、11月だけでも290件あり、そのうちの269件(92.8%)がAppleギフトカードが被害の対象となっています。
出典:ITmedia NEWS
警察庁だけでなくAppleのWebサイトでも注意を促しています。
出典:ギフトカード詐欺について – Apple サポート (公式)
AppleのWebサイトでも注意喚起していますが、返金や払戻に関しては一切触れられていません。
詐欺被害に遭ってもAppleが補填してくれる可能性は低いため、被害に遭わないように注意することが肝要です。
Appleギフトカード詐欺でよくある5つの手口
悪徳業者は、巧妙な手口を使ってAppleギフトカードを騙し取ろうとします。
詐欺被害に遭わないためによくある手口を知っておく必要があります。
Appleギフトカード詐欺のよくある手口は以下の5つです。
LINEアカウントを乗っ取り騙し取る手口
多くの人がLINEを利用していますが、人のアカウントを乗っ取る詐欺が増えています。
友達から「Appleギフトカードを買ってほしい」といきなりメッセージが来たときは、アカウントが乗っ取られている可能性があります。
LINEの乗っ取り詐欺は、中国をはじめとする海外の悪徳業者の仕業であることが多いため、日本語が不自然であったり、表現がおかしかったりします。
文章が不自然であることから、LINEが乗っ取られていると判断できますが、高齢者などンターネット操作に疎い人は被害に気がつかないことがあります。
不自然とは思いながらもAppleギフトカードを購入し、そのカードに記載されているコードを教えてしまうと、お金を騙し取られてしまうので注意しましょう。
ママ友から数年ぶりにLINEきたら乗っ取りだったw
まだこんな乗っ取り詐欺あるんや pic.twitter.com/KDactoCun5— リバ (@Reach4theSTAR7_) November 27, 2023
これはLINEアカウント乗っ取り詐欺の実例です。
「Appleギフトカードを何枚か買ってきて欲しい」という連絡が来た後に、不自然な日本語でコードの写真を送るように要求しています。
このように日本が不自然であったり、表現がおかしかったりすれば、LINE乗っ取り詐欺である可能性が高いので注意しましょう。
出会い系サイトを利用した手口
出会い系サイトやアプリで知り合い仲良くなってから、Appleギフトカードを騙し取る詐欺です。
LINEアカウント乗っ取り詐欺のようにいきなりAppleギフトカードのコードを騙し取るのではなく、好意を持ったフリして近づいてきます。
出会いを求めている人は自分に興味を持ってもらったと思い込み、喜んで返事を返します。
何度かメッセージをやり取りする中で趣味や欲しいものを聞き出し、本人の代わりに欲しがっている商品を購入すると持ちかけてくるのがよくある手口です。
その商品を購入する代金として、現金ではなくAppleギフトカードのコードを送るように指示してきます。
何度もメッセージのやり取りを繰り返し、相手の警戒心を解いてからAppleギフトカードを購入させるのがこの手口の特徴です。
Appleギフトカードが手に入れば、相手はアカウントを削除し連絡が取れなくしてしまうので、商品も渡したお金が戻ってくることはありません。
悪徳業者は初めからAppleギフトカードを購入させる目的で近づいてくるので、騙されないように注意しましょう。
フィッシングメール詐欺
フィッシングメールとは、悪徳業者がお金を騙し取ることを目的として、たくさんの人に一斉送信するメールのことです。
メールに書かれている内容には怪しさが漂っていますが、「セキュリティに問題がある」と不安を煽り、思わず送り主の指示に従わせてまうのがこの手口の特徴です。
以下のような内容のメールは、フィッシングメールの可能性が高いので注意しましょう。
「あなたのアカウントが制限されているので、利用できません。」
「制限を解除するには下記のURLにアクセスしてください。」
「第三者があなたのアカウントにログインした可能性があります。」
「セキュリティに問題があるので、このままでは使用できなくなります。」
「あなたのアカウントは違反行為しました。24時間以内にメールを返信しなければアカウントの凍結および法的手段を取らせて頂きます。」
また企業になりすましたフィッシングメール詐欺も多発しています。
たとえば以下のように。
<Appleになりすましたフィッシングメール詐欺>
出典:フィッシング対策協議会
<NTTドコモになりすましたフィッシングメール詐欺>
出典:フィッシング対策協議会
発行者の住所や会社名が記載されていることから、公式サイトからメールがきたと勘違いする人は多いでしょう。
指定されたURLにアクセスすると、Appleギフトカードの購入を指示され、コードを伝えたとたん音信不通になってしまいます。
詐欺に遭った後にAppleギフトカードを取り戻すことはほぼ不可能です。
身の覚えのないメールはフィッシングメールではないかと怪しんで、「メールアドレスをコピーしてネットで検索する」「本物の会社のメールアドレスを調べる」「届いたメールをネットで検索する」などして本物かどうか確認し、本物であることが確認できてから記載されているURLにアクセスしてください。
フィッシングメールは大量に送信されるので、同じメールが届いている人はたくさんいます。
不安を煽るようなメールが届いても、冷静に対処すれば騙されることはないので、メールに書かれている指示には安易に従わないようにしましょう。
SNSを利用したプレゼント詐欺
多くの人がInstagramやX(Twitter)、FacebookなどのSNSを利用しています。
友達とつながる目的以外にも、プレゼントやキャンペーン、商品の販売情報などを入手するために利用することもできます。
そのような利用目的でSNSを利用している人に対して悪徳業者は、「人気ゲーム機を先着10名様に販売します」「ご希望のアイコンやイラストを作成します」「人気のグッズ売ります」などと投稿し、購入前に現金ではなくAppleギフトカードのコードで支払うよう指示してきます。
このケースでもAppleギフトカードのコードを送ると、アカウントは削除され商品も送られません。
SNSで見ず知らずの人にAppleギフトカードなど現金に代わるものを送ると、騙される可能性があり危険です。
またプレゼント詐欺以外によくあるのが「ゲームのアカウント売却詐欺」です。
「人気ゲームのレベルを上げたアカウント売ります」や「ゲームから引退するのでアカウント売ります」といった内容のメールには注意してください。
本当にプレゼントなどがもらえるメールが送られてくることはありますが、SNSではほとんどが詐欺と思って間違いないので騙されないよう気をつけましょう。
買取サイトを装った詐欺
AppleギフトカードやAmazonギフトカードなどを買取しているサイトはたくさんあります。
多くは優良サイトですが、中には詐欺を目的にした悪質業者が紛れています。
悪質なサイトでAppleギフトカードを現金化すると、コードだけ盗まれてお金が振り込まないということになります。
その上Appleギフトカードを騙し取られるだけではなく、個人情報も盗まれるというケースもあります。
買取サイトを利用するときは、優良サイトを利用しましょう。
優良サイトの選び方は「現金化するときは優良サイトを選ぶ」で紹介していますので、参考にしてください。
Appleギフトカードを現金化するときに起こりうる詐欺被害
Appleギフトカードを現金化するときに起こりうる詐欺の内容は、「買取額が振り込まれない」「個人情報が流出する」の2つです。
買取額が振り込まれない
買取サイトで現金化するときは、先にAppleギフトカードを送らなければなりません。
買取サイトがAppleギフトカードを確認した後に、買取額が指定した口座に振り込まれるのが一般的な流れです。
しかし取り引きしたのが悪徳業者であれば、どれだけ待っても買取額が振り込まれることはありません。
個人情報が流出する
買取サイトを利用するときは、必ず身分証の提示を求められます。
住所・氏名・電話番号などの個人情報は、本来ならば厳重に管理されるはずです。
しかし、取り引きした相手が悪徳業者であれば、個人情報をどこかに売って金儲けしている可能性があります
買取サイトを利用してから、知らない番号から電話かかってきたり、迷惑メールがたくさん届くようになったりしたら、高い確率で個人情報が売られています。
Appleギフトカードを用いて詐欺を行う悪質サイトの特徴
Appleギフトカードを現金化するなら買取サイトがおすすめです。しかし、買取サイトの中に悪質なサイトが紛れ込んでいる可能性があります。
悪質サイトの特徴を知り、Appleギフトカードを用いた詐欺に遭わないように注意しましょう。
運営会社の情報がわからない
買取サイトは実店舗を持っていませんが、一般的な買取サイトであれば、公式サイトに「運営情報」や「会社概要」を記載しています。
しかし悪質サイトの場合、「運営情報が記載されていない」または「記載されている内容が嘘ばかり」であることがほとんどです。
悪質サイトはAppleギフトカードを騙し取ることが目的なので、痕跡が残らないようにしています。
買取サイトのホームページを見て違和感があるときは、運営情報が記載されているか、記載された情報が正しいか調べておきましょう。
電話番号が載っている場合は電話して確かめられますし、住所が載っている場合はGoogleマップで確かめられます。
そのほかにもネットで検索するなど調べる方法はいくつかあります。運営会社の情報が正しいか確かめた上で利用するようにしましょう。
古物商許可証がない
買取サイトを運営するためには、古物営業法に則り「古物商許可証」を取得する必要があります。
もちろん買取サイトだけでなく、金券ショップやリサイクルショップも古物商許可証」が必要です。
健全に運営している会社であれば、運営情報に古物商許可番号が記載されています。
しかし、悪質サイトは許可を得ずに営業しているので、どこを探しても古物商許可番号は記載されていません。
古物商許可番号だけでなく運営会社の住所や代表者の氏名も記載するよう古物営業法で定められているので、古物商許可番号と運営会社情報の両方がきちんと記載されているか確認しましょう。
現金化するときに本人確認されない
古物営業法第15条において、古物(Appleギフトカード)を買取するときには、相手の住所や氏名、職業、年齢を確認することが義務付けられています。
そのため、初回利用時に本人確認されなかったら、古物営業法に違反していますので、まともな業者ではないと疑いましょう。
身分証を提示することに抵抗を感じる人には、「身分証の提示が不要」と記載されていると魅力的に感じるかもしれませんが、そんな業者と取り引きするのは危険ですので利用しないでください。
また身分証の代わりにSNS認証を実施しているサイトもありますが、SMS認証は「なりすまし防止」が目的であって、「ギフト券不正利用の防止」ではないので安全ではありません。
現金化する場合は、身分証の提示を求めるサイトを選びましょう。
換金率が異常に高い
買取サイトを利用する人は誰しも、少しでも高く買い取って欲しいと思っています。
そのため、現金化するときに換金率の高いサイトを選ぶのが人情です。
換金率はある程度相場が決まっていますが、その相場よりも異常に高い換金率を提示しているサイトは危険です。
ちなみにAppleギフトカードの買取相場は、店頭買取なら65%~75%、オークションなら80%~85%、買取サイトなら85%~95%となっています。
買取相場は日々変動しますが、概ねこの範囲に収まっているはずです。
悪徳業者は、換金率の高さで利用者をひきつけ、Appleギフトカードを騙し取ったり、個人情報を盗んだりします。
買取サイトを選ぶ際は換金率だけで判断するのではなく、運営情報や古物許可証も確認しましょう。
詳細不明のキャンペーンをしている
買取サイトは、よく換金率を上げるお得なキャンペーンを実施しています。
たとえば、LINE経由で買取すると換金率が1%UPするなどといったキャンペーンを見かけることがあります。
悪質サイトも集客のため魅力的なキャンペーンを実施することがありますが、キャンペーンの詳細が明記されていないケースがあります。
「先着20名様のみ換金率20%UP」「本日申し込んだ人限定キャンペーン」などはよく見かけるうたい文句ですが、誇張表現が使われている可能性があるので注意しましょう。
申し込んだとしても、何かしらの理由をつけてキャンペーンが適応されないケースがあります。怪しいキャンペーンには手を出さないのが正解です。
またキャンペーンの詳細が記載されていない場合は、事前に電話で確かめるようにしましょう。
Appleギフトカード詐欺被害に遭わないようにするためには
Appleギフトカード詐欺被害に遭わないようにするためには、以下の3つのことに注意してください。
簡単にAppleギフトカードのコードを教えない
Appleギフトカードのコードは、1回しか使用できません。誰かにコードを教えて使われてしまうと、自分が使うときには使用不可になっています。
そもそも通常のサイトやサービスであれば、コードの提示を要求されることはありません。
電話やメールでAppleギフトカードのコードを教えるよう要求された場合は、詐欺だと思ってください。自分が使うときまで誰にも教えないようにしましょう。
詐欺の手口を理解しておく
Appleギフトカード詐欺の手口を知っていれば、被害に遭う可能性は低くなります。
たとえば、LINEアカウント乗っ取り詐欺であれば、本記事で紹介した「実例」を見ておけば、騙されることがありません。
事前に詐欺の手口を学んでおくことで、似た内容の誘いがあったら異変を察知できます。
年々、詐欺の手口は巧妙になっていいますので、常に詐欺に関する最新情報を入手するようにしましょう。
フィッシングメールであれば「フィッシング対策協議会」、特殊詐欺の手口や対策については「警察庁の特殊詐欺対策ページ」が参考になります。
現金化するときは優良サイトを利用する
Appleギフトカードを現金化する際、詐欺被害に遭わないようにするための対策として一番に挙げられるのが、優良サイトの利用です。
数ある買取サイトの中から優良サイトを選ぶコツをいくつか紹介します。
運営情報を確認する
繰り返しになりますが、古物営業法に則って営業していれば、サイトに会社の住所、代表者氏名、連絡先、古物許可番号などが必ず記載されています。
スタッフの対応が良い
現金化するまでの電話やメールでの対応が丁寧かどうか確かめましょう。
悪質サイトの対応はガサツで威圧的な傾向があります。
運営歴が長い
運営歴の長さは、信頼と実績に裏付けられています。トラブルの多い会社は長く運営できません。
逆に優良業者は長年かけて信頼と実績を積み上げていますので、買取サイトを選ぶときは運営歴が長いサイトを選びましょう。
換金率が相場通り
換金率は極端に高くても低くてもよくありません。相場通りか相場よりも少し高い程度の換金率を提示するサイトがおすすめです。
相場より高くても手数料などを差し引かれて、実際に振り込まれた金額が少なかったというケースもあります。
表示されている金額がそのまま振り込まれるのが理想です。
Appleギフトカード詐欺に遭ったときはどうする?
Appleギフトカード詐欺に遭う可能性は誰にでもあります。
遭わないように対策しておくことが大切ですが、被害に遭ってしまったときの対処法も知っておきましょう。
警察に被害届を出す
Appleギフトカード詐欺に遭ったときは、すぐに警察へ連絡しましょう。
被害届を出しても騙されたものを取り戻せるとは限りませんが、警察がすぐに対応してくれれば、犯人が捕まるかもしれません。
また被害届を出すことは、同様の被害の防止にもなります。
被害に遭う可能性を想定して、業者とのやり取りを記録したメールや電話でのやり取りを残しておきましょう。
警察に被害届を出すときの重要な証拠になります。
特殊詐欺の被疑者や犯行拠点につながる情報があれば警察に連絡してください。
有力な情報であれば10万円が支給されるかもしれません。
詳しくは「警察庁の特殊詐欺対策ページ」を参考にしてください。
Appleに報告してコードを無効化してもらう
Appleギフトカード詐欺に遭ったときは、Appleにも連絡しましょう。
Appleに連絡しても騙された金額が戻ってくるわけではありませんが、コードを無効化してもらうことは可能です。
コードを無効化すれば不正利用ができなくなります。
またフィッシングメールと思われるメールや、Appleを装った疑わしいSMS、テキストメッセージなどもAppleに報告してください。
報告先など詳しいことは「Apple公式」を参考にしてください。
クレジットカード会社に連絡する
Appleギフトカードをクレジットカードで購入した場合は、クレジットカード会社にも連絡しておきましょう。
クレジットカード会社に詐欺被害に遭ったことを伝えると、場合によっては代金の引き落としをキャンセルしてくれるかもしれません。
まとめ
Appleギフトカード詐欺は増加していますから、よくある手口を知って詐欺に遭わないように対策することが大切です。
自分は関係ないと思っていているかもしれませんが、詐欺被害に遭う可能性は十分にあります。
そのため日頃から「Appleギフトカードのコードは誰にも教えない」「よくある詐欺の手口を学んでおく」といった対策を講じるようにしましょう。
ここでは【Appleギフトカード詐欺の手口と被害に遭わないようにする方法を解説】について紹介しました。
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