「クレジットカードで切手が買えるの?切手は現金払いじゃないの?」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。実は業者を使わず自分で切手を使ってクレジットカード現金化をすることができます。
そんな疑問を持つ人のために、クレジットカードを使った切手の現金化はできるのか、その方法や注意点について紹介します。
クレジットカード現金化する流れ
消費者金融等の借り入れは、審査に通らないと利用することができません。
しかし、クレジットカード現金化は、クレジットカードのショッピング枠が利用できる人なら審査なしで現金化が可能です。
クレジットカード現金化を自分で行う場合は、次のようにして行います。
クレジットカード現金化の流れ
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1.換金する商品をクレジットカードで購入する。
できるだけ換金率の高い商品を選ぶのが、多くの現金を入手するためのコツです。
そのためには、何が人気か、目利き力が問われます。
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2.商品をリサイクルショップ、金券ショップ、ネットオークション、フリマアプリ等で売却して現金化する。
どこで現金化するかで、換金率は大きく変わってしまいます。
また、現金化ができない場合もありますので、現金化に着手する前にしっかり情報収集しておきましょう。
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3.クレジットカード利用代金引き落とし日までに現金を用意して銀行口座に振り込んでおく。
翌月にはクレジットカードの利用代金が引き落とされます。
引き落とし日までには現金を用意して、引き落とし口座に入金しておかなければなりませんので、無計画に次々と現金化をするのはやめましょう。
自分で行うクレジットカード現金化は、業者に依頼するより手間がかかってしまいますが、手数料を支払わなくてすむというメリットがあります。
一方で、できるだけ多くの現金を得たいのであれば、換金率の高い商品を選ぶ必要があり、目利き力が問われます。
現金化に失敗したという人の敗因は、なんといっても商品選択を誤ってしまうことです。
売れ筋商品を選ばなかったために換金率が低くなるか、場合によっては現金化できずに手元に商品が残ってしまう可能性もあります。
その点、切手は経費削減のために企業が金券ショップから大量購入していることが多く、常に需要がある分、換金率は比較的高く推移しています。
たとえば、普通切手84円の切手シートであれば、80%以上での買取りが相場となっています。少し前までは、郵便局は現金払いのみでした。
また、切手は金券であり、金券をクレジットカード払いで買うことは不可能に見えます。
本当に切手をクレジットカードで購入して現金化することは可能なのでしょうか。
郵便局で切手をクレジットカード払いで購入することはできるのか?
かつては代金の支払いは現金払いのみだった郵便局ですが、2020年7月から利便性の向上や、訪日外国人観光客への対応を理由に、クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済が可能になりました。
今のところ全国どこの郵便局でもキャッシュレス決済が利用できるわけではありませんが、利用可能な郵便局は順次拡大中です。
郵便局で利用可能なキャッシュレス決済
キャッシュレス決済といってもさまざまありますが、郵便局で利用できるのは以下のものです。
クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード
VISA・Mastercard・JCB・AMERICAN EXPRESS・Diners Club・UnionPay (中国銀聯)
電子マネー
iD・WAON・QUIC Pay
交通系iC
Kitaca・SUICA・PASMO・toica・manaca・ICOCA・SUGOCA・nimoca・HAYAKAKEN
※PiTaPaは利用不可です。
スマホ決済
ゆうちょPay・au PAY・d払い・Jcoin・LINE Pay・メルペイ・PayPay・楽天Pay・支付宝(アリペイ)・微信支付(ウィーチャットペイ)
なお、郵便局のすべての支払いにキャッシュレス決済が使えるわけではなく、一部利用できない商品・サービスがあります。
郵便局でキャッシュレス決済が可能な商品・サービス
- 郵便料金
- 荷物運賃(ゆうパック、ゆうメール)
- 切手、ハガキ、レターパック等
※切手は1回の取引が10万円までとなっています。 - カタログや店舗商品などの物販品
郵便局でキャッシュレス決済が利用できない商品・サービス
- 印紙
- 宝くじ
- 代金引換郵便物等の引換金
- 税付郵便物の関税
- 各種証明書交付やバス回数券の販売等、地方公共団体から受託した事務費用
切手の購入は郵便局で切手シートを買うのがおすすめ
「金券ショップで切手が買えるなら、金券ショップで安く買い、それを別の金券ショップで転売すれば換金率を高くすることができるのでは?」
そう考える人がいるかもしれませんが、金券ショップではクレジットカード払いが使えません。
なぜなら、金券ショップは利益率が低く、クレジットカード決済をすると決済代行会社に手数料を払わなければならないため儲けが出ないからです。
また、金券ショップでクレジットカード払いを認めてしまうと、現金化に利用されるリスクがあることを金券ショップも、そしてクレジットカード会社も承知しているからです。
なお、金券ショップで切手を現金化する際の買取率は、切手シートが80%前後なのに対して、バラ切手は50%前後と低くなります。
換金率を高くするなら、切手シート単位で購入することをおすすめします。
郵便局以外で切手が買えるところは?
切手は郵便局以外にも、コンビニなどでも取り扱っています。
郵便局でクレジットカード払いができるようになる前は、切手の現金化といえばコンビニで電子マネーを使って切手を購入して換金する方法がありました。
しかし、コンビニでは切手シートをバラで売っているため、高い換金率は期待できません。
金券ショップでも切手は売っていますが、先に紹介したように金券ショップは現金払いのみのため、クレジットカード現金化のための切手の購入には利用できません。
関連ページ:コンビニや量販店などでのクレジットカードと現金の併用払いについて
クレジットカード払いで切手を購入する際の注意点
郵便局で、クレジットカード払いで切手を購入する際には、いくつか注意点があります。
- どこでもクレジットカードが使えるわけではない。
- 多額の購入はクレジットカード会社に現金化を疑われる可能性がある。
郵便局では切手は1回の取引で10万円まで購入可能です、つまり、ショッピング枠に余裕があれば、何回か取引すればショッピング枠の限度いっぱいまで切手を購入することは可能です。
しかし、高額の切手を繰り返し購入していると、クレジットカード会社から現金化を疑われてしまいますので注意しましょう。
- 電子マネーの方がクレジットカード会社に怪しまれない
郵便局では電子マネーでの支払いも可能です。
クレジットカードからチャージできる電子マネーを持っているなら、電子マネー払いにした方がクレジットカード会社に現金化を疑われる心配がないのでおすすめです。
- 切手は記念切手よりも普通切手を購入する。
「記念切手の方が珍しいから高く買い取ってもらえるのでは?」
そう思うかもしれませんが、現金化に記念切手を買うのはおすすめできません。
企業など法人が、経費削減のため金券ショップで大量購入するのは普通切手です。そのため普通切手の方が、需要があり換金率も高くなります。
もし、コレクションしていた切手、記念切手や希少価値のある切手を現金化したい場合は、金券ショップに持ち込むのではなく、切手専門の買取業者に依頼した方が高く売れる可能性があります。
切手の現金化はどこがおすすめ
購入した切手を現金化する方法にはいくつかあるのでそれぞれ紹介します。
金券ショップで売却
複数の金券ショップの換金率を確かめて、もっとも高く買い取ってくれる店舗に直接持ち込みます。
持参した切手を見せると、正式な見積金額が提示されるので、納得できたら同意書にサインして売却します。
なお、金券ショップでは盗品等の売買防止のため身分証明書で本人確認をしますので、運転免許証等身分がわかる証明書を必ず持参しましょう。
健康保険証、パスポート、マイナンバーカード、在留カード等
切手の買取サイトに売却
ネットのみで営業している切手を買取サイトがあります。
店舗を構える必要がない買取サイトは、人件費や店舗運営費を削減できるため、その分換金率を店舗型の金券ショップより高く設定しています。
その反面、店舗に持参すればかからない発送料や銀行振り込み手数料がかかりますので、トータルの費用を考慮した上でどちらを利用するか決めましょう。
オークションやフリマアプリで売却
オークションやフリマアプリに出品して切手を現金化する方法があります。
ただし、切手は金券になりますので出品を禁止しているサイトが多いので、出品可能なサイトをあらかじめ調べておきましょう。
切手の出品が可能なサイトで有名なのは、Yahoo!オークションです。
フリマアプリのメルカリは、以前は切手を出品することができていましたが、現在は単位が「円」(現行流通する切手)で未使用の切手は出品を禁止しています。
同じく、RakutenラクマやPayPayフリマも、切手の出品は禁止しており、もし運営側に出品が見つかると即削除され、最悪の場合、退会処分になってしまいますので十分気をつけましょう。
Yahoo!オークションで切手を売却するのは可能ですが、あまりおすすめできません。
その理由はいくつかあります。
- 出品から現金化まで手間がかかる。
同じ商品が出品されていないか調べて落札相場を確認したり、出品物がよく見えるような写真を撮ったり、高く売れるように商品説明を用意したりと、さまざまな手間がかかります。
また、運良く落札されたとしても、発送の準備や落札者の評価等に時間を費やすことになります。
- 安く買い叩かれたり、買い手がつかなかったりする可能性がある。
競合する出品者が多いと、落札金額が期待していた程高くならないか、ひどい場合は買い手がつかないこともあります。
- 手数料がかかる
落札されても、落札金額がそのまま振り込まれるわけではありません。
10%前後の金額を運営側に手数料として支払わなければならないため、換金率は思った程は高くありません。
郵便局で交換する
切手を郵便局に持参すれば、所定の手数料を支払って他の切手やハガキ等と交換することができます。
しかし、残念ながら払い戻しはしてもらえません。
ちなみに、手数料は、切手や通常ハガキへの交換は1枚につき5円、往復ハガキや郵便書簡への交換は1枚につき10円、レターパックへの交換は1枚につき42円かかります。
切手をそのまま支払いに充てることもできます。
たとえば、ネット通販で郵便局の着払いにすれば、切手で代金を支払うことが可能です。
もし、手元に多くの切手があって、金券ショップで売却する以外の方法を考えるなら、通販で商品を購入して郵便局の着払いを指定し切手で支払い、その商品を現金化するということも考えられます。
しかし、最初から現金化を目的に切手を購入するのであれば、やはり金券ショップに持ち込む方法が、手間が少なく高い換金率でその場で現金化できるのでおすすめです。
買取サイトを利用する際は、売却金額だけでなく手数料がいくらかかるかも含めて考え、利用を検討しましょう。
切手を金券ショップに売却する際に注意したいこと
- 汚れや破れのないきれいな状態で保管しておく。
新品同様のきれいな状態の切手の方が、汚れや破れ、折り目のある切手より換金率が高くなります。
切手の保管には十分気をつけましょう。
- 記念切手よりも普通切手を切手シートで購入する。
記念切手より普通切手、バラ切手より切手シートの方が高く売れます。
普通切手を切手シートで購入するようにしましょう。
- 切手の種類により売却先を選ぶ。
普通切手は金券ショップ、記念切手は切手買取の専門業者にと売却先を使いわけことで、高く売ることができます。
まとめ
切手を使ったクレジットカード現金化の方法について紹介しました。
切手の現金化は自分で行うため手間がかかる反面、業者を使わないので高い手数料を取られずにすむというメリットがあります。
切手を使って現金化する際は、今回紹介した注意点に留意して行ってみてください。