クレジットカードの支払方法として、一回で済ませる一括払いや数回に分けて支払う分割払いなどを利用している方が多いと思いますが、リボルビング払い(リボ払い)も支払方法の1つです。よくクレジットカードのCMなどでリボ払いが薦められていますが、リボ払いとは一体どんなものなのでしょうか。
ここでは、クレジットカードのリボ払いについて、詳しくお伝えしたいと思います。
キャッシングのリボ払いについて
まず、リボ払いについて簡単に説明しておきましょう。支払回数を固定させる分割払いに対して、支払金額を固定させるのがリボ払いです。
わかりやすく言うと、1万円の商品を買ったときに、5回に分けて支払うと決めて、毎月の請求時に2,000円ずつ支払うのが分割払いで、2,000円ずつ払うと決めて、5回目で支払いを完了させるのがリボ払いです。
リボ払いは月の支払額を一定に決められるため、高額な買い物をした場合でも、返済額が一定額を超えないのが特徴です。
リボ払いを利用する場面としては、クレジットカードを使って商品の代金を支払うショッピングの他に、急に必要になった時にお金を借りられるキャッシングでも利用することができます。
例えば、友人の結婚式が続き、ご祝儀で急に5万円必要になったとしましょう。
もちろん、一括で支払えるくらい預金に余裕があればいいのですが、一度に5万円の支払い請求がくるのは家計への負担が大きいですよね?
そんなときにキャッシングリボ払いを利用することで、毎月の支払額を定額にしてお金を借りることができます。翌月一度に5万円を返済するのではなく、1万円ずつなどに分けて返済できるのが、リボ払いです。
多くのクレジットカードカードでは、キャッシングサービス利用時にリボ払いを選択できます。例えば、エポスカードでは、コンビニや銀行のATMを利用して手数料無料でお金を引き出せるキャッシングサービスに、リボ払いを利用することができます。
リボ払いを利用するためには、ATMでキャッシングをする際にリボ払いを選択するか、あとからホームページなどでリボ払いを登録すればOKです。
リボ払いの返済方法はどうなるの?
リボ払いの返済方法はカード会社によって異なりますが、クレジットカードの請求額が引き落とされる口座から引き落とされるのが一般的です。
また、カード会社によっては、ATMでの返済も可能な場合もあります。
例えば、イオンカードは以下の提携しているATMで返済が可能としています。
- イオン銀行
- イーネットATM
- ローソンATM
- ゆうちょ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- 三菱東京UFJ銀行
イオンカードは、1,000円単位で返済が可能であり、ショッピングリボとキャッシングリボのどちらでもATMを利用した返済ができます。
このカードのように、近くの銀行やコンビニのATMから返済ができるカードの場合、自身の行動範囲に合わせた返済が可能です。
また、定額を口座から引き落すのを基本としながら、金銭的に余裕がある月は増額返済をしたいという時のみATMでの返済に対応するとしているカード会社もあります。
クレジットカードのリボ払いを利用する際には、返済方法をよく確認した上で、支払いを忘れないよう注意しましょう。
関連ページ:クレジットカードでキャッシングしたお金の返済方法
リボ払いは損?仕組みと手数料・金利について
一般的にリボ払いは損になると言われていますが、実際はどうでしょうか。リボ払いの仕組みは会社によって異なりますが、ここでは代表的な2つの仕組みについてお話します。
残高スライド方式
残高スライド方式とは、決められている支払残高のランクによって、毎月の支払額が変化する仕組みです。
支払額は、その月の支払残高をもとに決まる元本返済額と、手数料を合計した金額です。
残高スライドリボルビング方式、残高スライド元利定額方式などの種類があります。
まだ払い終わっていない額(支払残高)が増えると、その分毎月の支払額も大きくなります。つまり、まだ返済が終わっていない状態で別の大きな買い物をした場合、次の月の返済額が増加するということです。
例えば、ライフカードでショッピングをしてリボ払いを利用する場合、残高スライド元利定額方式で返済を行うことになります。支払額は、以下の表のとおり決められています。
(表1:ライフカードの毎月の支払額一覧)
弁済金 (お支払額) |
ご利用残高(国内・海外の利用合計) | |||
---|---|---|---|---|
1円~10万円 | 10万円超~20万円 | 20万円超~30万円 | 30万円超~40万円 | |
3,000円コース | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 | 12,000円 |
4,000円コース | 4,000円 | 8,000円 | 12,000円 | 16,000円 |
5,000円コース | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
10,000円コース | 10,000円 | 20,000円 | ||
20,000円コース | 20,000円 | |||
30,000円コース | ご利用残高60万円まで30,000円 |
引用元:(http://www.lifecard.co.jp/otodoke/ribo_3/ribo.htm)
表1を見てみると、例えば10万円の買い物をして3,000円コースで返済をする場合、その月は3,000円の返済を行うことになります。翌月、さらに5万円の買い物をしてリボ払いをすると、残高は10万円超~20万円の間となり、返済額は6,000円に増えます。
このように、支払残高に応じて返済額が増減するのが、残高スライド方式です。
定額方式
定額方式は残高スライド方式とは異なり、支払残高が多くなっても、毎月支払う額が一定になる仕組みです。
支払残高が増えても毎月の支払額は変わりませんが、その分支払期間は伸びます。
つまり、その月に大きな買い物をしても翌月の支払額は変わりませんが、まだ支払いの終わっていない残高は増えるため、完済までの道のりが長くなるということです。
定額方式の仕組みを理解するために、三井住友VISAカードの例を見ていきましょう。
毎月26日支払いで、元金が一定額で固定になる元金定額コースで元金を1万円に設定し、9月1日から9月30日までに5万円をリボ払いで利用したとします。
(表2:三井住友VISAカードでリボ払いを利用した場合の例)
初回のお支払い(10月26日)
お支払い金額(弁済金) | |
---|---|
10,000円 | |
お支払い元金 | 手数料 |
10,000円 | 0円 |
2回目のお支払い(11月26日)
お支払い金額(弁済金) | |
---|---|
10,616円 | |
お支払い元金 | 手数料 |
10,000円 | 616円 |
(注)手数料計算方法(10月1日~10月31日分)
5万円×15.0%×26日÷365日※+4万円×15.0%×5日÷365日
※(リボ払い手数料は、前回の締切日の翌日から今回の締切日までの分を後払いで支払います。)
※閏年は年366日となります。日割計算のため、ご利用日・お支払い日により手数料は異なります。
(引用元 https://www.smbc-card.com/mem/revo/revo21.jsp)
このように、手数料は残高に利息をかけて算出するため、支払残高に応じて変化しますが、元金は一定で変わらないのが定額方式の特徴です。この5万円をリボ払いで支払った後に、追加でキャッシングをしなければ、残高は5か月後に完済します。
しかし、完済する前にキャッシングすると残高はもちろん増えます。
そして、定額の場合は支払う金額を変更しない限り1万円のままですから、毎月1万円ずつ返済を行うことになります。返済が長期化すると、その分手数料が余計にかかり、総返済額が増えることになります。
どちらの仕組みにも共通していますが、リボ払いは支払残高がある限り毎月支払いが続くため、いつまで支払いが続くかなど支払いの状況が分かりづらい傾向にあります。また、たくさん買い物をしても毎月の支払いは少額で済むため、散財しても気付きにくく、支払残高が相当な額に膨れ上がっていることがあるので注意が必要です。
リボ払いの返済を早く終わらせる方法とは
リボ払いは軽い気持ちで何度も利用していると危険だということが、お分かりいただけたと思います。では、既にリボ払いを利用中の方は、どうすれば返済を早く終わらせられるでしょうか?以下の3つの方法がおすすめです。
預金をフル活用して、一括払いで残高を一掃する
まず、余裕があるなら残高を預金から一括払いで返済してしまいましょう。返済が長期間に渡るほど無駄な手数料が増えてしまいますので、なるべく早く残高を支払うことが大切です。
月々の返済額を増やす
一括で返済できるほどの余裕はないという方は、月々の返済額を増やしましょう。1万円でも2万円でも、払えるうちに早く払ってしまうのがおすすめです。
毎月増額して返済するのは厳しいという場合は、一時的に返済額を増額できる繰り上げ返済などもできますので、利用できるときに利用して、とにかく残高を減らすことに専念しましょう。
他金融機関のおまとめローンを利用する
「返済が長期にわたって残高も膨れ上がり、支払う手数料の額がとんでもないことに!」という場合は、他金融機関のおまとめローンを利用するのもおすすめです。おまとめローンとは、他社の借金を借り換えできるサービスです。借金をしているという状態は変わりませんが、より金利の低いローンにまとめることで利息分を減らし、総返済額を減らすことができます。
先ほど紹介した三井住友VISAカードのキャッシングリボ払いであれば、金利は15.0%と高めですので、おまとめローンを利用した方がお得になることが多いです。例えば、みずほ銀行カードローンエグゼクティブプランでおまとめをした場合、金利が3.0~7.0%のため、利息負担が格段に減少します。利息が減ると手数料が減り、結果的に総返済額が減少するため、残高が多い方には有効な方法です。
まとめ
リボ払いは毎月定額の支払いのみで済むため、あまりお金を使ってないと思い込んでつい使いすぎてしまいがちです。定額の支払いという良い点のみに注目していると、実は支払残高がとんでもない額にまで膨らんでしまったということもよくあります。リボ払いは、計画的に利用するようにしましょう。
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