クレジットカード現金化を行うとき、「カード会社に現金化を疑われたらどうしよう」という不安が常に伴うのではないでしょうか?
それを前提に結論から言うと、疑われても99%利用停止にはならない!
クレジットカード現金化は今の法律ではグレーゾーンにあり、利用者が自分でクレジットカード現金化をしたという理由で罪に問われることはありません。
「ブランド商品をクレジットカードで購入したが、家に帰って後悔してネットフリマで売却した」というケースと、「現金化が目的でブランド商品を購入して、ネットフリマで転売して換金した」というケースでは、購入目的や売却理由は違えど消費行動としては区別がつかないため、法律上グレーゾーンの状態といわれているのです。
また、クレジットカード会社では利用規約で現金化を禁止していますが、現金化を疑われたとしても、きちんとした理由を用意して説明をすれば利用停止になる心配はありません。
それでも、カード会社からの問い合わせに対し、現金化を疑われたと思いこんで慌ててしまい、ついボロを出してしまうのではないかと心配になってしまいますよね。
カード会社は、利用規約で禁止しているクレジットカード現金化が発覚すると、一括請求や退会処分など厳しい対応を取りますから、不正を疑われるような安易な受け答えをしてはいけません。
万が一カード会社に現金化を疑われたときの対処法を知っておいて、冷静に対応できるように備えておきましょう。
- クレジットカード会社に疑われる原因
- カード会社からクレジットカード現金化を疑われたらどうなる?
- クレジットカード現金化を疑われたときの対処法
- クレジットカード現金化を疑われないようにする方法
- クレジットカード現金化を疑われたときの言い訳
カード会社に現金化を疑われる原因とは?
クレジットカードの会員はカード会社ごとに何十万・何百万と存在しますから、カード会社が会員一人ひとりのカード利用状況を目視でチェックするのは到底できることではありません。
それにも関わらず現金化がバレてしまうことがあるのは、カード会社が対策として「カード不正利用検知システム」という自動監視体制を敷いて、チェックしているからに他なりません。
「カード不正利用検知システム」は、これまでに蓄積された膨大なクレジットカード利用データから導き出した不正利用の傾向を基に膨大な決済をチェックし、怪しい決済を自動的に検知する仕組みになっています。
このシステムによって、会員一人ひとりのカード利用状況を24時間365日体制でモニタリングし続けられています。
「カード不正利用検知システム」は、本来はカード不正利用の被害から会員を守ることを主目的として導入されたものです。
しかし、カード会社に隠れて現金化を行う人にとっては、会員を守るためのシステムが逆に脅威になります。
不正利用と疑われる決済が検知された場合、該当の決済は一旦保留され、電話で決済内容の確認や本人確認手続きが行われます。
自動的な検知だけでは、「誰がどのような目的で決済を行ったか」という詳細な利用目的を断定できないため、カード会社はまず第三者によるカード不正利用の可能性を疑います。
連絡があったからといって必ずしもクレジットカード現金化を疑われているとは限らないので、落ち着いて対応しましょう。
普段のカード利用状況にもよりますが、カード会社から連絡が来ても冷静に対応すれば、現金化がバレないようにすることは十分に可能です。
カード不正利用検知システムにひっかかってしまう条件とは?
個々の決済内容や普段のカード利用状況に関して、次のような条件に当てはまるケースの場合、カード不正利用検知システムにひっかかってしまいます。
- 限度額一杯までキャッシング枠を利用している
- 返済の遅延を度々繰り返している
- 換金性の高い商品をショッピング枠で購入した
- 同じ店で短期間に何度も決済を行った
- これまでの傾向と違う商品を購入した(例:普段はカードで高額な洋服や家電は買わないのに、突然高価なブランド品を購入するようになった)
- いつも利用している地域・お店とは異なる場所で決済した
高価な買い物をするとすぐに現金化を疑われる?
換金性の高いブランド商品や金券類を購入しても、直ちにカードが利用停止になるわけではありません。
カード決済から引き落としまでの期間中に1~2回程度の購入であれば、チェックにひっかかることはないでしょう。
実際には現金化目的ではなく、通常の買い物でクレジットカードを利用している人がほとんどで、高額な買い物だからこそクレジットカード払いを選択するという人も多いため、カード会社としてはむやみに警告を出すわけではありません。
問題なのは、どんな商品を購入したかというよりも、決済金額・頻度が一般的なカード利用の範囲に収まるかどうかなのです。
例えばかつて現金化の人気商品だった新幹線回数券に関していえば、カード会社の多くは、「一定以上の枚数(冊数)の購入でカード決済を保留する」といったような基準を設けています。
細かな基準は会社によってまちまちで、一度に2冊購入してセーフな人もいれば、1冊購入しただけでアウトな人もいるので、具体的に何冊購入すると不正の疑いをかけられるかははっきりわかりません。
しかし大半の場合は、購入枚数や頻度が不自然でない限りは何のおとがめもないでしょう。
もしカード会社から電話がかかってきたとしても、簡単な質問をされるだけなので、あまり神経質にならなくても問題ありません。
利用目的を聞かれる場合に備え、「実家の親が倒れて、新幹線を使いたびたび様子を見に行っているため」など、納得できる言い訳を用意して冷静に対応できれば心配ないのです。
普段のカード利用状況によほどの問題がなければ疑いは晴れ、一発でカードを利用停止される心配はありません。
新幹線回数券は廃止の方向にあり、電子ギフト券が現金化の人気商品に代わりつつありますが、これについてもそれなりの購入理由を用意しておけば安心です。
カード会社からクレジットカード現金化を疑われたらどうなる?
カード会社からクレジットカード現金化を疑われたら、どういうペナルティがあるのでしょうか?
カード会社にクレジットカード現金化を疑われ、その後疑いを晴らすことができずにバレてしまい最終的なペナルティを受けるまでの流れを解説します。
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カード不正利用検知システムに引っかかるカード不正利用検知システムに引っかかっても、即現金化を疑われているわけではありません。本人以外の不正利用など、さまざまな理由が考えられます。
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カード会社から買い物について問い合わせの電話がくる本人による利用か、何をどこの店でどんな目的で購入したかなど聞かれます。
余程問題ある利用履歴でない限り、質問の目的は現金化を疑ってというより、本人以外が不正利用していないか確認するためのものです。
慌てたり、しどろもどろになったりせず、冷静に回答しましょう。 -
一時的にクレジットカードの利用が停止される疑いが晴れるまで、カードの利用ができなくなります。
不正利用ではないと確認されれば、すぐに利用可能になります。※ここからは疑いを晴らせず、現金化が発覚してしまった場合の流れです。
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現金化がバレてしまい、一括して支払い残高が請求される現金化が発覚すると、ショッピング枠、キャッシング枠の未払い分が一括請求されます。
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カード会員の資格が停止され、強制退会させられるカード資格を失い、強制退会させられます。
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クレジットカードが作れなくなる同じ会社のクレジットカードはもちろんですが、信用情報機関のブラックリストに載ると、他のカード会社での新規作成や更新、利用ができなくなる可能性があります。
カード会社からクレジットカード現金化を疑われたときの対処法
万が一カード会社に現金化がバレてしまったら、カードの利用停止や残債の一括請求といったペナルティーを科されてしまいます
現金化をしようとするなら、現金化の疑いをかけられて問い合わせの電話があった場合に備えて、筋の通った説明を用意しておかなければなりません。
カード会社からの電話には極力出たくないという人は多いと思いますが、かといって電話を無視し続ければますます状況が悪くなります。
忙しくて電話に出られなかったとしても、後で必ず折返しの電話を入れて、早めの対応を心がけましょう。
クレジットカード会社からの連絡には、自分が現金化の疑いをかけられているという以外にも、「第三者による不正利用が検知されたために連絡が来た」、というケースも考えられます。
もしも悪質な現金化業者と取引してしまった場合、自分がカード不正利用の被害者になる可能性があります。
その場合は一刻も早くカードの利用停止措置を取らなければ大変なことになるので、カード会社からの電話にはすぐに出るようにしましょう。
カード会社からの電話ではどんなことを聞かれるのか?
クレジットカード会社は不正利用検知システムを導入して、24時間365日カードの不正利用がないかを監視しています。
不審なカード決済が検知された場合、決済から間もなくしてカード会社から電話がかかってきますので、以下の質問にスムーズに答えられるよう準備しておきましょう。
- クレジットカードを盗まれたり、紛失したりしていないか?
- クレジットカードで高額の商品を自分で購入した覚えはあるか?
- どんな商品をどのような目的で購入したのか?
不正利用はないと確認をする間の一定期間は一時的にカードの利用を制限されることがありますが、問い合わせの連絡に対し適切に対応でき、問題なければ、再び通常通り使えるようになります。
ここで焦りや動揺があるなら、「今、忙しいから後から掛けなおす」と言おう。冷静に落ち着いて!
「現金化をした」と正直に答えるのは厳禁
現金化の疑いをかけられて、「現金化をしました」とつい正直に告白してしまいたくなるかもしれません。
しかし、正直に言ったからといってカード会社の心証が良くなるわけではありませんし、規約違反のペナルティーが軽くなることもまずないでしょう。
嘘を貫き通せるか不安であれば、電話の受け答えを想定される質問のケースごとにシミュレーションしたり、説明の要点をメモしておいたりするなど、しっかり準備をして気持ちを落ち着けましょう。
現金化を疑われたとは限らないので慌てないこと
カード会社から電話がかかってきても、必ずしも現金化を強く疑われているというわけではないので、落ち着いて対処しましょう。
不審なカード決済が行われたときにカード会社がまず疑うのは、名義人本人になりすました第三者によるカード不正利用です。
カード会社は、「カード不正利用監視システム」によって不審な決済が検出された際に、当該決済に使われたカードの名義人へ電話をかけて本人確認を行っています。
本人確認の電話では住所や生年月日など簡単な質問に答えるだけで良いので、慌てる必要はありません。
ただしその際も、最低限としてカードの利用目的だけはすぐに答えられるようにしておきましょう。
なお、電話でカード番号やセキュリティコードといった重要な情報まで聞かれた場合は、電話の相手はカード会社ではなく、カード会社を装った詐欺師に個人情報を狙われている疑いがあります。
悪徳現金化業者が利用者から聞き出した電話番号を悪用し、カード会社のふりをして電話をかけている可能性があるのです。
たとえカード会社と称する電話がかかってきても、詳細なクレジットカード情報は絶対に教えないようにしてください。
関連ページ:クレジットカードがもし悪用されたらどうする?盗難保険について
現金化を疑われたらどんな言い訳をすれば良いか?
カード会社からの電話では、カードの利用目的や購入した商品の詳細について尋ねられます。
正直に「現金化のため」と答えるわけにはいかないので、怪しまれないように無難な言い訳を用意しておかなければなりません。
現金化を疑われたらカード会社を納得させるため、次のような言い訳をするのがおすすめです。
- 親戚や知人への贈答用に高価な商品を購入した
- 家族用に同じ商品を複数購入した
- 家族や友人に頼まれて代わりに商品を購入した
上記のようなカードの利用目的に加えて、購入した商品の仕様についても極力説明できるようにしておきましょう。
この点を上手に説明できないと、現金化目的の購入という疑いをかけられてしまう可能性があります。
俺なら、「自分へのご褒美として買ったぜ!」と答える。
なぜなら、現金化目的の人は商品を購入してからすぐに転売するので、商品に関して突っ込んだ質問をされると返答に窮してしまうことが多いからです。
一般的に買い物をする場合は商品に関心を持って購入するため、詳しい仕様や使った感想などスラスラと答えることができます。
商品について曖昧な返答しかできないと、現金化の疑いが濃くなる恐れがあるので、「商品を使ったつもり」になって返答を用意しておくべきです。
買い物をした店舗名はすぐに答えられるようにする
カード会社から確認の電話がかかってきたときに、カード決済を行った店舗名を聞かれることがあります。
業者を使わないで自分でクレジットカード現金化を行った場合は利用した店舗名をそのまま答えれば良いのですが、現金化業者を利用した場合、業者名をそのまま答えるとすぐに現金化がバレてしまいます。
対策として、どのような店舗名を答えれば安全なのかをあらかじめ現金化業者に確認しておきましょう。
「商品を購入していない」と嘘をつくのはNG
カード会社に現金化を疑われそうになったときに、慌てて「商品を購入した覚えはない」と嘘をつくのはNGです。
名義人本人の意思でカードを使ったことが確認できない場合、第三者によるカード不正利用が疑われるため、安全措置としてすぐにカードを止められてしまうリスクがあるからです。
嘘が直ちにバレることはないでしょうが、カードがすぐに使えなくなってしまうのでは嘘をつく意味がなくなります。
一度カードが利用停止になると、カードを再発行するために煩雑な手続きを行わなければならず非常に面倒です。
このような失敗を防ぐために、「商品を購入した」という事実に関しては決して嘘をつかないようにしましょう。
カード会社に疑われた直後の現金化は危険
カード会社からの電話で上手く言い訳ができたとしても、疑いが完全に晴れたとは言い切れません。
その後も当面の間はカード会社の監視が厳しくなることが想定され、現金化が発覚するリスクが増えるので、現金化はしばらく行わないほうが良いでしょう。
その間にどうしても現金が必要になったときは、手元の商品を売却するか、審査が柔軟な中小消費者金融に相談するなどして乗り切りましょう。
クレジットカード現金化を疑われないようにする方法は?
カード会社にクレジットカード現金化を疑われないために、以下の点に注意しましょう。
普段のカードの利用方法に配慮する
バレることなくクレジットカード現金化をするには、現金化を行う際に細心の注意を払うことはもちろんですが、普段のカードの利用方法にも配慮する必要があります。
普段はクレジットカードで一切買い物をしない人が、突然高額な商品をクレジットカード払いで購入すれば、カード会社のチェックに引っかかります。
日頃から、日用品などをクレジットカードで購入して、支払い履歴を作っておきましょう。
また、カード会社からの請求に対し、返済の遅延を起こしたりして、ペナルティーを受けることのないようにしましょう。
安全対策が万全な現金化業者を利用する
自分で現金化を行うと、どうしても商品の購入履歴から不審な点が目立ちやすくなってしまいます。
特に、換金性の高い商品を購入するとカード不正利用検知システムにひっかかりやすいため、頻繁な(もしくは大量の)購入は控えなければなりません。
発覚のリスクを避けたいなら、カード会社に怪しまれないよう徹底的な対策を取ってくれる現金化業者を利用する方法がおすすめです。
多くの現金化業者は海外の決済端末を導入しているため、一見しただけではどんな店舗で何を購入したのかが分からないようになっています。
ただ、カード会社によっては海外決済を行ったという事実により不正を疑うケースがあるので、キャッシュバック方式を採用している国内決済の業者を選ぶとより安心です。
キャッシュバック方式の業者では、「自社商品の購入額の○○%をキャッシュバック」という方法で現金化を行っています。
買取方式の業者のように、クレジットカードで購入したものを支払い前に転売するのとは違うので、「所有権の留保問題」に引っかからずに済みます。
クレジット会社が立替払いをすると、商品の所有権は販売店からクレジット会社に一旦移ります。
その後、消費者が支払いを完了するまで商品の所有権はクレジット会社にあるので、本来は勝手にあげたり、貸したり、転売することはできません。
しかし実際には、クレジットカードで買った商品をプレゼントすることは日常で当然のように行われています。
そこまで厳しく問われることは稀ですが、買取方式での現金化が発覚した場合は、この「所有権の留保」を理由に厳しく追求される可能性があります。
キャッシュバック方式で扱う商品は安価なおもちゃ類やパワーストーン、情報商材といったものに限られるので、不正利用検知システムにひっかかるリスクは大きく下がります。
ただ、特定の現金化業者ばかりを利用していると、決済の内容が偏って不自然に思われるかもしれません。
リスク回避するなら、キャッシュバック方式の業者ばかりを利用するのではなく、時には買取り型業者も利用するなど複数の業者を使い分けることで、利用店舗や商品の傾向が固定化しないようにしましょう。
どの現金化業者に申込むかで迷ったら、長年に亘ってカード事故を起こしたことがない老舗業者を選ぶのがおすすめです。
換金率や入金スピードはもちろん重要ですが、カード会社に現金化を疑われたら元も子もありません。
安全な対策を採り、安心な方法で現金化が行える優良業者を選びましょう。
ただし、「カード事故0件」をアピールしている業者でも本当かどうかは怪しいので、口コミでの評判も調べておきましょう。
毎回異なる現金化業者を利用する
「現金化の度に業者を探すのは面倒だから、いつも決まった業者を利用している」という人は多いですが、この方法では不正利用検知システムに引っかかりやすく危険な行為です。
毎回同じ現金化業者を利用して同じような決済を繰り返すと、決済履歴が不自然に映ってしまうからです。
現金化を何度も利用する機会がある人は、同じ現金化業者を2回以上連続して利用するのは避けましょう。
お気に入りの業者を再度利用したい場合、他の業者や店舗での決済を1~2回以上挟むようにして発覚するリスクを減らしましょう。
毎回異なる現金化業者を利用すれば、現金化の度に新規利用者向けのキャンペーンが適用されるので、換金率がお得になります。
ただし、お得なキャンペーンで利用者を誘引しようとする悪徳業者も一定数存在するため、キャンペーン内容だけで業者を選ぶのは危険です。
面倒かとは思いますが、業者を変える度に運営会社の安全性をチェックし、口コミなどで信頼性をしっかりリサーチすることも重要です。
高額の現金化は少額に分散して行う
普段はクレジットカードで少額決済しかしない人が、現金化のために突然高額決済を行ったら、当然怪しまれるでしょう。
5万円~10万円を超える現金化を行う場合は、できるだけ時間を開け、決済を複数回に分散するほうが現金化の疑いをかけられるリスクは低下します。
高額現金化の際は複数枚のクレジットカードを使う
一枚のクレジットカードを使って一度に高額決済を行うと、カード会社に目をつけられやすくなるので危険です。
高額の現金が必要になったときは、一枚のカードを使い一括で現金化するのではなく、複数枚のカードを使って現金化を行うようにしましょう。
複数枚のカードに分散して現金化を行えば、カード一枚あたりの決済額が少額に抑えられるため、現金化がバレにくくなります。
しかも、カードごとに支払い日をずらせば一括請求されることはなく、返済額も分散できるので、お財布の負担が軽くなるというメリットがあります。
ただし、複数枚のカードを使うと支払いの管理が煩わしくなり支払いが遅れるリスクや、少額決済でポイント還元率が下がるデメリットも生じるので注意してください。
現金化業者を利用する場合は、事前に複数枚の利用に対応しているか問い合わせてみましょう。
業者によっては、複数枚のカードで申し込んだ人限定のお得なキャンペーンが適用される場合があります。
現金化を短期間に連続で行わない
1ヶ月に2度も3度も高額の現金化を行うと、カード会社に現金化がバレるリスクが急上昇してしまいます。
短期間で立て続けに現金化の必要に迫られたら、直近に使用したクレジットカードとは異なるクレジットカードを使いましょう。
複数枚のクレジットカードを使いまわしながら現金化を行えば、一枚のカードに短期間で決済が集中することがなくなるので、有効な安全対策になります。
なお、限度枠を増やそうとして短期間でクレジットカードを何枚も申込むのも危険な行為です。
複数枚のカードを一度に申込むと、信用情報機関から「お金に困っている人」と判断されて信用情報が悪化し、いわゆる「申込みブラック」という状態になってしまいます。
申込みブラックの状態ではカードやキャッシング、ローンなどの審査に通りにくくなり、ますます金策に窮することになるので注意してください。
継続的・定期的な現金化は避ける
「給料日前は毎月のようにお金がなくなってしまう」といった理由で、継続的・定期的に現金化を行っている人は要注意です。
高額のカード決済が決まったタイミングで繰り返されると、カード会社に不審に思われてしまうおそれがあるからです。
特に、支払いが重なりやすく現金が不足しがちな月末あたりに高額決済を度々行っている場合は、現金化を疑われてもおかしくないでしょう。
お金が足りなくなる度に現金化を行うパターンが固定化されると、どうしても決済履歴が不自然に見えてしまいます。
この先も度々金欠になりそうなことが予想できるなら、現金化のタイミング・決済金額に毎回変化をつけるというやり方で、あらかじめ手元に少しずつ現金を確保しておきましょう。
キャッシング枠を使い切った状況で現金化を行わない
お金に困っている人は、「キャッシング枠が使えない」などの理由でやむを得ずクレジットカード現金化に手を出す傾向があります。
したがって、カード会社は限度額一杯までキャッシングをしている人を要注意人物とみなし、監視の目を厳しくしています。
どうしても現金化を利用したい場合に備えて、キャッシング枠には極力余裕を持たせておくようにしましょう。
クレジットカードで同じ商品を何度も購入しない
現金化の度に商品を選定するのが手間だからといって、同じ商品ばかりを購入し続けていると、カード会社の検知システムに引っかかり不審に思われます。
一度に同じ商品を複数購入する場合でも「購入目的は家族・友人のため」など言い訳がしやすいように、2~3個程度に留めておきましょう。
例えば、iPadやゲーム機などの1人1台ずつ使うようなデジタル家電であれば、複数購入しても怪しまれる可能性が低くなります。
逆に、掃除機や調理家電といった一家に1台あれば十分なものを複数購入するのは不自然なのでやめましょう。
一度に大量の商品を購入しない
ブランド品や家電のような高額商品よりも単価が安い商品を購入するほうが安全なのは確かですが、金額が足りないからと言って一度に大量購入するのはNGです。
例えば、5万円を現金化するために5,000円の同じゲームソフトを10本まとめて一括購入するのは明らかに不自然です。カード会社から購入目的を聞かれても上手な言い訳ができず、現金化を疑われてしまってもおかしくありません。
低単価の商品を複数個購入する際は、できるだけ商品の種類をバラバラにしたり、タイミングをずらしたりして少しずつ購入し、万が一の時のために購入理由などもあらかじめ考えておきしましょう。
いつも利用するお店で商品を購入する
まとまった金額を現金化するには高価な商品を転売するほうが効率的なので、いつもと全く異なる店舗で買い物をする場合もあるでしょう。
しかし、普段は行かないようなお店で高価な買い物をすると、その決済履歴がかなり目立ってしまうことになります。
例えば普段は近所のスーパーや家電量販店にしか行かない人が、突然ブランド専門店や高級デパートで高価な買い物をするようになれば、間違いなくカード会社に怪しまれてしまうでしょう。
カード会社はこれまでのカード利用明細から会員の普段の買い物傾向をある程度把握できるため、いつもと違う不自然な決済にはすぐに気が付きます。
商品を購入する際は、普段から利用している地元のお店か、誰でも知っている大手通販サイト(Amazonや楽天など)を利用するほうが安全といえます。
ただし、普段は利用しない店で突然高額な買い物をしたからといって、一発で現金化の疑いをかけられ即カードが利用停止になるわけではありません。
普段は節約をしている人が、年に一度自分のご褒美に高価な宝飾品を購入することだってあるからです。
カード会社は一度の利用で不正を認定することはせず、いわばグレーな段階で問い合わせが入ります。
カード会社から購入目的を質問された時に、「結婚10周年に妻にプレゼントを買った」など、きちんとした理由を用意して対応できればいいので、怪しまれるかもと不安に思ったらしっかり対策を練っておきましょう。
購入目的を答えやすい商品を購入する
カード会社から電話で購入目的を聞かれても慌ててボロを出さないようにするには、自然な言い訳がしやすい商品を選んで購入すると安心です。
例えば家電であれば、「古い家電が壊れたから」「イベントの景品用に」「家族の誕生日プレゼント用に」「新生活で必要になった」など様々な言い訳がしやすいです。
購入目的を具体的に説明できるように、全然使ったことがない商品よりも、自分がよく知っている商品を選ぶのがポイントです。
分割払いやリボ払いはなるべく避け、一括払いを心がける
支払いは分割払いやリボ払いは避け、一括払いにしましょう。
分割払い、リボ払いは支払いが完済するまで、チェックの対象となってしまいます。万が一支払いが滞ると確認の電話が入り、現金化が発覚する可能性が高まります。
カード会社への返済を遅延しない
クレジットカードの返済が遅れている人、または過去に何度か返済の遅延があった人は、「返済遅延を起こすリスクが高い人」「ブラックになりうるグレー状態の会員」として、カード会社の監視が厳しくなっているので、返済が一段落するまで現金化は控えるべきです。
返済遅延が度重なるとブラックリスト入りになってしまい、クレジットカード自体が使えなくなる危険性もあります。
お財布が苦しい状況でも、カード会社への返済は優先してきっちり行いましょう。
高額決済を行う前に事前連絡をする
これまで高額なものをクレジット払いで購入したことがない人が、クレジットカードで高額決済を行うと、十中八九カード会社から確認の電話がかかってきます。
現金化したことに対する後ろめたさからカード会社からの着信にビクビクしてしまうという人は、高額決済を行う前に先手を打って自分からクレジット会社に連絡し、疑いの芽を摘んでおくと安心です。
「どういう理由でいくらの購入を予定している」と事前連絡してカード会社から承認が得られれば、何の懸念もなく堂々とクレジットカードを使うことができます。
クレジットカード現金化を疑われないようにするためのQ&A
カード会社にクレジットカード現金化がバレることを防ぐための、よくある質問をQ&A形式で紹介します。
- 業者を使わず個人で現金化するのは安全?
- 自分で現金化を行うのは、利用履歴から現金化が疑われやすくなり危険です。
一般にバレにくさでは、キャッシュバック方式(業者利用)>買取方式(業者利用)>個人の順といわれています。 - 現金化が発覚すると他社のカードも使えなくなる?
- 基本的には使えます。ただし、信用情報機関経由で他のカード会社に情報が伝わると、他社のカードが利用できなくなる可能性はあります。
- 現金化を疑われると利用停止になる?
- 不正利用ではないことが確認されるまで一時的に利用ができなくなる場合があります。しかし疑いが晴れれば、すぐ利用できるようになります。
まとめ
疑われない方法はクレジットカード現金化をやらない。それしかない!
クレジットカード現金化がカード会社に発覚すると、カードの利用停止、一括返済請求、そして退会処分などのペナルティが課せられます。
ただし、カード会社から電話があっても、即現金化を疑われたというわけではないので、納得できる言い訳を用意しておき、冷静な対応をして疑いを晴らせば問題ありません。
それでもクレジットカードの利用停止を恐れるなら、究極の方法は現金化をやらないことです。
一方で、どうしてもお金がないという時に他の方法がなく、必要最低限の現金化をするのは仕方がないことだといえます。
そうした時は、今回ご紹介した注意点に留意して現金化すれば、不正利用や現金化を疑われる可能性はかなり減ります。
ここでは、【クレジットカード現金化をカード会社に疑われた時の言い訳と対処法】についての案内でした。