後払い(ツケ払い)現金化を審査落ちでも手数料を安く成功させるには?

後払い(ツケ払い)現金化は、審査落ちで消費者金融からはお金が借りられない人、信用情報がブラックでクレジットカードが作れない人でも利用可能ということで注目を集めています。

しかし、金融ブラックの人が利用することで、何かリスクはないのでしょうか。

後払い現金化をするリスクと、安い手数料で現金化する方法があるか、ということについて紹介します。

後払い現金化の手数料の相場は?

後払い現金化の手数料の相場は?

クレジットカードのショッピング枠を使って行うクレジットカード現金化の換金率は80%が相場、初回利用キャンペーンなどを使えば90%台という高い換金率で現金化することが可能です。

つまり、クレジットカード現金化業者が取る手数料は、申込み金額の10〜20%ということになります。

一方、後払い現金化の換金率の相場は60%〜80%ですので、手数料を40%取られる場合があるということになります。

この手数料の差はどこから生まれているのでしょうか。

クレジットカード現金化と後払い現金化の手数料に差がある理由

現在クレジットカード現金化の主流になっているのは、クレジットカード払いで業者の指定する商品を購入し、その特典としてキャッシュバックを受ける「キャッシュバック方式」です。

この方法の場合、現金化業者への支払いはクレジットカード会社が肩代わりしてくれるので、万が一利用者が支払いをできなくなっても、現金化業者が損害を被ることはありません。

これに対して後払い現金化は、現金化業者が指定する商品を購入し、転売代行や購入特典、あるいは口コミ投稿の宣伝報酬などの名目で、購入代金から手数料を引いた金額が商品代金を支払うより先にキャッシュバックされます。

支払いは業者が指定した1ヵ月程度後の支払い期日までに、直接業者の銀行口座に振り込むことになっており、クレジットカード会社を介さないため、万が一利用者が支払いをできなくなると、業者は商品代金を踏み倒されることになります。

したがって、クレジットカード会社を通さなくていい後払い現金化サービスは、審査落ちなどでクレジットカードが作れない人、信用情報のブラックリストに載ってしまい他に借金の手立てがない人が利用できる方法として人気を集めています。

商品代金を回収できないリスクを背負う業者は、手数料を高く設定せざるを得ません。

クレジットカード現金化のように安い手数料で利用するのは、かなり難しいでしょう。

後払い現金化、高い手数料には要注意

後払い現金化業者の中には、40%以上、場合によっては50%を超える高い手数料を取る業者がいます。

そのような業者を使ってしまうと、必要とする現金を手に入れるために高い購入代金を支払う契約をしてしまい、1ヵ月後の支払いが滞ってその支払いのためにまた現金化に手を出して、その支払いのためにまた……と現金化を繰り返して、負債が雪だるま式に増えてしまいます。

高い手数料を取る業者とは関わらないようにしましょう。

この後払い現金化はあくまで商取引という形を取っていますが、実際には消費者金融からの借入れやクレジットカードのキャッシングができない人が、お金を借りる代わりに申し込んでいるのが事実です。

例えば、「10万円の商品を購入して、口コミを投稿した謝礼に6万円をもらい、1ヵ月後に商品代金10万円を業者に払った」という取引は、「6万円を借りて、1ヵ月後に利息の4万円を加えて10万円返済した」という借入れと同じです。この例で年利にするといくらになるか計算してみましょう。

なお、借入期間は30日で計算します。

年利計算式
  • 利息(4万円)=元金(6万円)×年利÷365日×借入日数(30日)

この式で年利を求めると、約811.1%となります。

出資法で定められた年利の上限は借入額によって幅がありますが、15〜20%の範囲に納めるよう定められており、10万円未満の場合は20%となっています。

後払い現金化を借入れとみなした場合、この20%を遥かに超えた年利は違法融資に当たるということになります。

審査落ちの人でも利用できるのか?

審査落ちの人でも利用できるのか?

後払い現金化では、業者は利用者が購入代金を支払う前に現金をキャッシュバックして、後から商品代金を回収します。

利用者に支払い能力がなければ、商品代金を回収できなくなってしまいます。

そうならないために、業者は申込みの段階で、利用者の本人確認と支払い能力があるか審査を行います。

ただし、後払い現金化で行われる審査は、クレジットカードや銀行ローン、消費者金融を利用する際に行われる審査とは少し違います。

クレジットカード会社や銀行、消費者金融業者は加入する信用情報機関に問い合わせて、利用申し込みをしてきた人の信用情報を確認します。

一方、後払い現金化では、信用情報機関への問い合わせは行いません。

その代わり、利用者が提出した書類を確認し、安定した職業に就いているか、定期的な収入があるかについての審査を行います。

ですから、クレジットカードの作成や借入れなどでは信用情報的にブラックで審査落ちしてしまう人でも、定期的な収入があれば後払い現金化の審査には通ります。

そこが、金融ブラックの人が後払い現金化を最後の頼みにしている理由でもあります。

後払い現金化で行われる審査とは?

後払い現金化で行われる審査を具体的に紹介します。

審査のための提出書類は業者により多少異なりますが、おおむね次のような書類を提出するよう求められます。

提出書類
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)のコピー
  • 本人確認書類を持った自撮写真
  • 直近2〜3ヵ月分の給与明細書のコピー
  • 直近2〜3ヵ月分の金融機関の通帳の入出金明細のコピー

審査の際、業者によっては在籍確認をするところもあります。

在籍確認については、職場に業者から電話がかかってきて、怪しいところから借金をしているのではないかと、周囲の人に疑われるのが心配になるかもしれません。

しかし、最近は事前に保険会社や親族などを名乗るよう依頼すれば、その通りに名乗って電話をしてくれるところもあります。

また、名刺や社員証のコピーを提出したり、利用者が職場の電話から電話番号が分かる状態にして業者に電話をかけたりすることで、在籍確認とみなしてくれる業者もあります。

職場への電話が心配な場合は、事前に在籍確認の方法を確認しておきましょう。

個人情報の提出は慎重に

審査で提出する書類はいずれも大切な個人情報です。

後払い現金化を利用した人の口コミの中には、

「後払い現金化を利用した後、闇金からメールが届くようになった」

「『お金に困っていませんか?確実な方法で融資できますよ』という怪しい電話がかかってきた」

などという体験談が見られます。

悪質な業者に関わってしまったことで、「金策に窮している人物」との個人情報が、闇金業者に流れてしまう可能性があるので注意が必要です。

後払い現金化で審査に落ちる人はいるのか

提出書類からも分かるように、後払い現金化の審査は定期的な収入があるかどうかです。

毎月、決まった額の給与収入がある人なら利用できます。

審査の基準が「定期的な収入があるか」であれば、クレジットカード会社や銀行、消費者金融などと比べるとかなりゆるい審査に思えますが、それでも審査に落ちるのはどんな人なのでしょうか。

後払い現金化で審査に落とされる人は、定職に就いていない、毎月決まった収入がない人たちです。

専業主婦、学生は無職なので審査に落ちますし、パート・アルバイト、非正規雇用、個人事業主なども審査に落ちる可能性があります。

「パートでもしっかり稼いでいて毎月ある程度の収入がある」

「非正規雇用だが、同じ会社で3年働いている」

そういう人でも、正規雇用の人よりも離職する可能性が高いため、業者によっては利用を断られることがあります。

審査不要の後払い現金化業者は安全か

後払い現金化業者の中には、「審査不要」と宣伝にしている業者もいます。

どうしても現金が必要になり、後払い現金化をするか、後は闇金に手を出すしか金策の手段がないという人だったら、「審査不要」に飛びついてしまうでしょう。

また、職場への在籍確認を避けたくて、「審査なし、在籍確認なし」の業者を選んでしまう人もいるのではないでしょうか。

しかし、先にも説明した通り、後払い現金化は利用者の支払いが滞ってしまうと業者が直接被害を被りますので、審査なしで受付けるのはリスクが高すぎます。

それなのに審査不要と宣伝する業者は、支払いが滞った途端に厳しい取り立てを行う可能性があります。

職場や自宅へ督促の電話をしつこくかけてくる、場合によっては押しかけてくることだって考えられます。

顔写真や本人確認書類など個人情報は渡してしまっていますから、写真のばらまきや個人情報の漏洩などで脅される可能性もあります。

「審査不要」に安易に飛びつくのは大変危険です。

支払いの際に現金が用意できなかったら?

支払いの際に現金が用意できなかったら?


後払い現金化では、支払いの際に現金が用意できなかった場合、すぐに厳しい取り立てが始まると考えて間違いありません。

もともと後払い現金化に手を出すのは既にブラックリストに載っていて他に借金の手段がないという人がほとんどです。しかも、現金化の手数料は法定金利を遙かに超えた金額です。

実は支払いが滞る利用者がかなりの割合で発生することを、業者は織り込み済みです。

支払いが止まった利用者に対して、商品代金の支払いはさせず、支払い遅延料として利息だけを延々払わせ続けて利息で儲けようとする悪徳業者もいます。

こういったことから、後払い現金化は新手の闇金ともいわれています。

関連ページ:後払い現金化は高額の手数料で損?現金化を成功させる方法とは?

それでも後払い現金化を利用するなら

それでも後払い現金化を利用するなら


後払い現金化しか金策の手段がなく、一時しのぎでも利用したいと考えている人はどのような点に気をつけて利用したらいいのでしょうか。

まず、安全に現金化できる優良業者を見極めるため、実際に利用した人の口コミを探してみましょう。

口コミで、審査や在籍確認の有無や審査の内容、換金率や手数料は広告通りかなどを確認して、評判のよい業者を見つけることが大切です。

ただし、業者が自作自演でよい口コミばかり書いているサイトや、現金化業者を何社か紹介する体を装っておきながら、実は一社だけ高く評価してその業者に誘導する比較サイトなどがありますので、騙されないようにしましょう。

悪評は自作自演では書きませんから、悪いコメントも含めて確認するようにしてください。

まとめ

後払い現金化は、クレジットカードや銀行ローン、消費者金融の審査に通らなかった人でも利用できる現金化の方法です。

ただし、現金化に際しては業者独自の審査があり、大切は個人情報を渡す必要があります。

悪質な業者に関わると、個人情報を悪用されかねませんので注意が必要です。

後払い現金化に手を出す人の多くは、これ以外にはもう金策の手段がないという人たちです。

もし多重債務に陥っているのであれば、後払い現金化に手を出してこれ以上の負債を増やす前に、債務整理などを専門家に相談することをおすすめします。

また、審査なしという宣伝文句に惹かれて安易に利用しようとしている人は、クレジットカード現金化や電子ギフト券現金化など他に利用できる現金化方法がないか再考してみることをおすすめします。

投稿者プロフィール

橋本隆志
橋本隆志
借金総額300万円
消費者金融からお金を借り、借金返済をする為にクレジットカードで現金化をした経験などを元に執筆をしています。