家賃の支払いや税金の納付など、支払いにカードを用いることが出来ず、現金が必要となることが時にあります。
そんなとき役に立つのが、クレジットカードショッピング枠の現金化です。
これはその名の通り、クレジットカードで買い物をする時に用いるショッピング枠を使って現金を工面するものです。
翌月の支払日にはもちろん、通常の買い物に加えて現金化を行った分も併せて支払う必要がありますが、突発的に現金が必要になった際にはとてもありがたいサービスです。
しかしクレジットカード現金化を行うにあたっては、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。
まずは業者の安全性、取引する業者とはクレジットカードの番号や住所などの個人情報をやり取りするため、これらを悪用することのないクレジットカード現金化の優良な業者を選ぶことが大切です。
次に現金化の仕組み。金券や商品を購入して、それを買い取って貰う場合なら実際のモノを介するのであまり心配は要りません。
しかし現金の振込を待つだけの場合、事前に説明を受けていた金額より受け取れる現金が目減りしてしまったり、カードの請求額がクレジットカード現金化を行った金額より何倍も膨れ上がってしまうことが多々あります。
これを防ぐためには、業者が現金化を行うにあたってどのような手順を踏んでいるのかをあらかじめ知っておくことが大切です。
今回はクレジットカードの現金化を行う際、危ない悪徳業者を見分けるのに役立つ3つの特徴と、業者が現金化をどのような流れで行っているのかをご紹介します。
街中で目にする「ショッピング枠現金化」のお店は危険なので注意
繁華街の一角で「クレジットカードの現金化」を宣伝する看板を目にしたことはありませんか?
クレジットカードの現金化はネット上で完結するものが大半ですが、現金の受取が即日可能であることから、一部の繁華街では実店舗を構えてサービスを提供しているところがあります。
ところがこのクレジットカード現金化店舗、犯罪に巻き込まれてしまう可能性があるために注意が必要です。
クレジットカードの現金化を行う場合、カードの番号やあなたの住所、電話番号など、多くの重要な個人情報をやりとりします。
これらの情報は詐欺や犯罪資金の決済、無理やりお金を貸し付ける「押し貸し」などの犯罪に流用される可能性が高く、仮に現金化自体がうまくいっても他の犯罪に巻き込まれてしまうことが十分に考えられます。
ネット上の業者であれば、個人情報の獲得を目的とした悪徳業者と、そうではない優良業者を見分ける特徴がいくつかあります。
しかし実店舗の業者の場合、一目で優良か悪徳かを判断出来ないこともあり、なかなか利用することが難しいのが現状です。
そのため、なるべく早く現金が必要な場合であっても、街中の看板を見てすぐに現金化業者へ足を運ぶのは控えたほうがいいでしょう。
もちろんすべての業者が悪徳であるわけではありませんが、店構えや店員の説明だけで業者の質を見分けることは困難を極めます。
安全な現金化のために知っておきたい 悪徳業者の見分け方
それでは、現金化をする際には悪徳業者にあたらないことを祈るしかないのでしょうか?
ご安心ください。運を天に任せる必要はありません。
悪徳業者にはある一定の特徴があり、それを頭に入れておけば容易に見抜くことが出来ます。
悪徳業者の特徴その1 店舗住所の記載がない
ネット上で現金化を手がけている業者の場合、店舗住所がHPに記載されていないところは注意が必要です。
クレジットカードの現金化は、厳密に言えば特定商取引法における「通信販売」に分類されます。そのため、同法に基づいてHP上には運営者情報の表示が義務付けられています。
運営者情報には運営会社名と住所、代表者の名前などが含まれており、これらが記載されていない場合には悪徳業者の可能性が非常に高いと言わざるを得ません。
また住所が記載されているものの、○丁目○ー○といった枝番や、建物名の記載がない場合も要注意です。
ちゃんと事務所を構えて事業を営んでいる場合、これらの表記を隠すことはまず考えられないからです。
悪徳業者の特徴その2 HPが簡素な作りになっている
悪徳業者のHPは、作りが簡素なものであることが大半です。
最近はシンプルなデザインの企業HPが多い傾向がありますが、悪徳業者の場合デザインのプロが作ったシンプルなものというよりは、明らかに手を抜いて作ったような素人仕上げに見えることが特徴です。
それもそのはず。企業のHPは通常、ページ数の少ないものでも数十万の制作費が発生します。
ところが悪徳業者はそれだけの資金力を持たないところが多く、自分たちで適当に作って公開することが大半です。
従って、HPのところどころにアラが目立ち、見る人にはそのアラが違和感となって伝わります。
このようなHPを用いている場合、1週間後にはページごと消滅していることも決して珍しくありません。アクセスしてどことなく違和感を覚えた場合には、別の業者を選ぶことにしましょう。
悪徳業者の特徴その3 連絡先が携帯電話番号のみ
連絡先に電話番号が記載されている場合は優良な業者である可能性が高いのですが、その電話番号が固定電話ではなく、携帯電話であったら要注意です。
携帯電話が電話連絡の主流になった今日でも、ホームページの連絡先として電話番号を掲載する場合には、固定電話の番号を掲載することが一般的です。
固定電話は設置費用が高額であるデメリットがありますが、それだけの費用を払って連絡先を確保しているということでもあり、今なお信用のバロメーターとして機能しているからです。
一方荒稼ぎを目的とした悪徳業者の場合、わざわざ固定電話を敷くことはありません。
余計な費用をかけたくないことに加え、回線敷設の契約をきっかけに足跡を辿られて、これまでの悪事が芋づる式にバレてしまう可能性が高いからです。
クレジットカードの現金化を行うにあたっては、この3つの特徴を意識して業者を選ぶようにしましょう。
最近はギフト券をカードで購入し 金券ショップで売る方法が主流
さて、気になる現金化の仕組みですが、最近ではJCBやVISAが発行するギフト券をクレジットカードで購入し、業者内あるいは近隣の金券ショップでそのまま売却することが主流となっています。
以前は電化製品や貴金属の購入・売却で現金化を行うことが大半だったのですが、これらは価格の変動が激しく、持ち運びが難しい欠点があります。
その点、ギフト券であれば持ち運びに手間がかかることはほとんどなく、売却時の価格が大きく変動することもありません。
また金券ショップでの売却は現金でのやり取りが主であるため、振込を待ったり引き出しを行う手間が省けることもメリットに挙げられます。
加えて、振込を必要としない業者の場合、後日無理やりお金を貸し付けて法外な利息を請求する「押し貸し」を未然に防ぐことが出来ます。
いずれ更に優れた現金化が業者の間でも確立される可能性が十分にありますが、現時点ではギフト券を介した現金化が、安全性と手軽さにおいて最も優れた方法であるといえるでしょう。
クレジットカード現金化は 安全性も考慮に入れることが必要
クレジットカードの現金化について、具体的な方法と注意点をご紹介致しました。
現金化を行うにあたっては、売り渡すショッピング枠に対してどのくらいの現金を得られるかの割合(換金率)が重視される傾向があります。
しかし換金率と同じくらいに、取引をする業者がどれだけ信頼できるところかを見極めることも大切です。
仮に換金率が多少下がってしまったとしても、信頼できる業者を選ぶことで、後々のトラブルを未然に防ぐ事が出来るからです。
怪しい業者と優良な業者を見分けるには、最初だけ少しコツが要ります。けれど記事中で取り上げた3つの特徴さえ覚えていれば、何も心配することはありません。
急な資金繰りが必要になったときであっても、安全性の確保を忘れないように心がけましょう。
ここでは手元に現金が無い時に活用したいクレジットカードの現金化だけど危ない悪徳業者の見分け方は知っておこうについて紹介しました。
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