海外を旅行していて、お金がなくなってしまったときほど焦ることもなかなかないのではないでしょうか。
円ならあるけれど両替できない、クレジットカードはあるけれど現金でしか支払ができない・・・そんなときは、キャッシュカードでなんとか自分の口座から現金を引き出すか、あるいはクレジットカードのキャッシング機能を利用して現金を手にする方法があります。
ただし、焦っている中で「自分の口座からお金を引き出す」「キャッシングを利用する」といっても、勝手が日本の機械の操作方法とは異なり、スムーズにはいきません。
そこで今回の記事では、海外でクレジットカード現金化する以外の方法でATMで現金を引き出す方法をご説明するとともに、お得な利用方法について検証したいと思います。
海外の旅行・出張の前にはぜひこの記事を読んでいただき、方法をあらかじめ頭に入れていただければ幸いです。
海外ATMの使い方・操作方法について
キャッシュカード(国際キャッシュカード)で自分の口座から現金を引き出すにしろ、クレジットカードを使ってキャッシングするにしろ、海外で現金を手にするためにはATMを操作する必要があります。
したがって、まずは海外ATMの使い方についてご説明しましょう。
「ATMを探す」「カードを入れる」「使用言語を日本語 or 英語にする」「ATMを操作する」の4ステップに分かれます。
ATMを探す
海外のATMは、日本同様に空港や金融機関、コンビニやショッピングモールなどの各種施設だけではなく、路上にも設置されていることが多いです。
基本的にどれを利用してもよいのですが、気をつけたいのがスキミングや強盗などの犯罪です。
犯罪の舞台になりやすい路上(屋外)のATMの利用は避けた方が無難でしょう。
同じ理由で、治安の悪い地域にあるATMや夜間のATMの利用もしないようにしましょう。できれば、繁華街やビジネス街にあり、警備員のいる金融機関にあるATMを利用してください。
また、クレジットカードを利用する場合は、国際ブランドによって利用できるATMとできないATMがあります。
VISAの場合は、VISAマークや「PLUS」マークのあるATM対応です。MasterCardやJCBの場合は、それぞれのブランド以外に「Circus」マークのあるATMで利用できます。
カードを入れる
ATMにカードを挿入します。当然ながら、そのATMに使用できるカードかどうかチェックする必要はあるのですが、意外にうっかりしてしまうのがカードの向きです。
日本ですと、カードを挿入する向きはだいたい同じなのですが、国によっては裏返しだったり逆向きだったりと日本とは異なるケースがあります。
海外のATMでカードがはじかれてしまうと、日本以上に焦ってあたふたしてしまうと思いますが、まずは向きが正しいかどうか確認しましょう。
ATMの中に画像やイラスト付の解説があればよいのですが、英語や日本語で書かれていなかったり、そもそも解説自体がなかったりします。
一度はじかれた場合は、向きを変えて入れ直すようにしてみてください。
使用言語を日本語 or 英語にする
日本のATMもそうですが、最初はATMの文字表記が現地の言語になっているはずです。
ATM操作画面の中に、「Language」などのかたちで、使用言語を選択できるボタンが表示されますので、それで文字表記を変更します。
「日本語(Japanese)」があればベストですが、なければ「English」や自分の読める言語を選ぶようにしましょう。
ATMを操作する
日本語表記であれば、画面を見ているだけで操作方法は何とかなると思いますので、ここでは英語表記の場合の使い方をご説明します。
カードを入れたら、まずは暗証番号入力画面になります。「Enter Password(Pin)」と出て入力ボックスが表示されたら、それが暗証番号入力画面です。暗証番号は、もちろん日本と変わりはありません。
次に、取引方法を選択する画面に遷移します。お金を引き出すのは、「Withdrawal」のボタンです。また、キャッシングの場合は「Credit」や「Cashing」のボタン、自分の口座から引き出す場合は「Savings」を選ぶとよいでしょう。
後は金額を入力すればよいのですが、単位は円ではなく現地通貨であることに注意してください。取引が終了した後、ATMの種類によっては取引を継続するかどうか聞かれることがあります。続けない場合は「No」を選択して、しっかり終わらせるようにしてください。
海外のATMでお金を下ろす時の手数料について
海外のATMでお金を引き出す場合にも、手数料があります。
手数料として、カード発行会社(金融機関)によるカード利用手数料、現地のATM設置業者による利用手数料、そして為替手数料の3種類があります。
また、キャッシングの場合は利息を取られます。
カード会社によるATM利用手数料
まずはカード発行会社へ支払う手数料で、「引出手数料」とも言われます。例えば、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行ですと一回の利用につき108円のカード利用手数料がかかります。それに対し、住信SBIネット銀行や楽天銀行などといったネット銀行の中には、カード利用手数料が無料のところもあります。
また、クレジットカードのキャッシングサービスでも利用手数料がかかります。取引金額が1万円以下の場合は108円、1万円超の場合は216円徴収されます。
現地業者の徴収するATM利用手数料
現地のATMを利用したときに、利用手数料を取られることがあります。
これは自分で意識的に下げられるものではありませんし、金額も地域や業者によってまちまちなので割愛します。
為替手数料
現金を引き出す場合は、もともと円だったものが現地通貨で出てくることになります。
このとき、カードやATMの利用手数料以外に為替手数料を金融機関に支払う必要あります。
国内で両替するときも、為替レートに上乗せするかたちで手数料がかかります。
為替レートはおおむね2~4%程度にとどまりますが、出金のたびに上乗せで請求されます。
利息(キャッシングの場合)
国際キャッシュカードで自分の口座からお金を引き出す場合は関係ありませんが、クレジットカードでキャッシングする場合には利息がかかります。
海外だろうが国内だろうがキャッシングの利息に変わりはありませんが、返済が遅くなればなるほど利息が膨らんでしまいますので、帰国したらなるべく早く繰り上げ返済するようにしましょう。
海外のATMを使ってキャッシングするメリットとは
このように、クレジットカードを使ったキャッシングには利息がかかってきますが、それではキャッシングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
最大のメリットは、使い方次第ではキャッシングの利息の方が為替手数料より安くなることです。
キャッシングの利息は最大で年率18.0%なので、1ヵ月当たり1.5%となります。
それに対し、為替手数料は2~4%程度です。
つまり、キャッシングしてから1ヵ月以内にすべて返済できれば、為替手数料よりも安い利息でお金を手にできるわけです。
もちろん、返済が遅れてしまえば利息が膨らみ、為替手数料を超過してしまいます。
とにかく、帰国したら可及的速やかにお金を返すことが重要です。
海外キャッシングはお得なのか?レートとATM手数料で考えよう
このように、海外キャッシングがお得になる条件は為替レートや利息、ATM手数料によって異なります。
為替レートが変わってしまうことで、日本にいるときに両替するよりも現地でキャッシングした方が相対的に多くのお金を手にできるケースがあります(もちろん、逆に損してしまうこともあります)。
ただ、為替レートは予測はできるかもしれませんが、自分の努力で変えられるものではありません。
それに対し、前述の通り利息は繰上げ返済によって減額することができます。
少しでも早く返済することで、国際キャッシュカードの利用や国内で両替するよりもお得になる可能性が高まるわけです。
曲者なのがATM利用手数料で、ホームページを見ても情報が掲載されていないことが多く、しかも時期によって変更されることがあります。
旅行前にクレジットカード会社に電話をかけて、ATM利用手数料を確認するようにしましょう。
まとめ
海外でお金を手にする方法として、国際キャッシュカードを使う方法とクレジットカードを使う方法(キャッシング)があります。
どちらも、現地のATMを利用してお金を引き出す方法です。
できる限り屋外や夜間の利用は避け、日中に金融機関にあるATMを利用するようにしましょう。
利用方法は基本的に日本と変わりませんが、ATMの機種や地域によっては日本語表記にすることができないケースもありますから、基本的な英単語は覚えておきましょう。
海外でキャッシングする場合は、為替レートによる金額の変化とともに海外ATM手数料、そして利息がかかります。
利息を減らせればキャッシングがお得に利用できますから、少しでも早く繰上げ返済することを心がけましょう。
関連ページ:海外でクレジットカードを使う時の支払い方法とサインについて
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