クレジットカード現金化をするにあたって最も気になるのが、「換金率の相場はどのくらいなのか」という疑問ではないでしょうか?
換金率90%以上を謳っている現金化業者をしばしば見かけることがありますが、「誇大広告なのではないか」「詐欺かもしれない」と疑いの目で見てしまいますよね。
悪徳業者に騙されないためにも、クレジットカード現金化の換金率の相場を知っておきましょう。
クレジットカード現金化の換金率とは?還元率との違いは?
クレジットカード現金化において必ずチェックすべきポイントが換金率です。
換金率は業者によって還元率と表記されることがありますが、基本的な意味合いはどちらも同じです。
使い分けは現金化の手段によって異なるので、予備知識としてまずは両者の違いから確認していきましょう。
換金率とは?
クレジットカード現金化における換金率とは、ものを売って現金化した時の金額の比率のことです。
主に買取式(購入した商品を買取業者に売却する方法)で現金化する際に使用される言葉で、読んで字のごとく商品がいくらに換金されるかという意味合いを持ちます。
換金率の計算は以下を参考にしてください。
クレジットカードで20万円の買い物をし、その品物が15万円で売却できた
→換金率75%(150,000円÷200,000円=0.75=75%)
換金率はものの価値によって変動しますが、同じ品物でも買取業者によって換金率が異なることがあります。
この場合、換金率が高い買取業者に売却する方が手元に入る現金は多くなります。
10万円分の金券を売却する
換金率90%の買取業者→9万円が現金化される(100,000円×90%=90,000円)
換金率80%の買取業者→8万円が現金化される(100,000円×80%=80,000円)
還元率とは?
還元率は、支払ったお金が手元にかえってくる割合を示す比率のことです。
主にキャッシュバック方式(業者から商品を購入し、その特典として現金を受け取る方法)で現金化する際に使用される言葉です。
こちらも計算例をあげてみます。
還元率80%の業者から10万円の商品を購入する
→現金8万円が受け取れる
換金率が90%以上というのは本当?換金率100%はあり得る?
クレジットカードのショッピング枠を100%の換金率で現金化できるとしたら理想的ですよね。
しかし、現金化業者を利用すると現金化希望額から手数料が差し引かれるため、換金率100%というのは絶対にあり得ません。
もしも換金率が100%だったら、現金化業者に全く利益が入らず諸々のコストが賄えないため、業者は赤字になってしまいます。
では、現金化業者の手数料には一体どのようなコストが含まれているのでしょうか?
その内訳は、次の通りです。
クレジットカード現金化にかかる手数料
- クレジットカード決済手数料
- 商品の配送料(500円~1,000円程度)
- 銀行振込み手数料
- 消費税(商品価格の10%)
- 店舗維持費用(家賃、光熱費、人件費など)
現金化業者の手数料
現金化業者の中には、換金率95%以上と宣伝しながら20〜30%もの手数料が引かれ、結果的に60%しか現金化できなかったという悪徳な事例もあります。
相場と比べて換金率が明らかに高い業者は、手数料が高く設定されている可能性があるので注意が必要です。
少しでも多く現金化するには、商品の購入金額に対していくら現金化されるかを事前に確認しておくと安心です。
換金率の相場
クレジットカード現金化の換金率は70%が相場です。
換金率は高ければ高いほどいいですが、換金率=手元に入る額となるわけではありません。
大手クレジットカード現金化業者の広告を見た限りではどこも90%以上と高い数字を打ち出していますが、先述のとおりクレジットカード現金化では手数料が発生します。
また、広告にある換金率はあくまで最大値なので、現金化の換金率は90%を下回ることがほとんどです。
ただ、現金化業者が取扱う商品には消費税負担がゼロになるもの(Amazonギフト券など)もあるので、90%以上という換金率は辛うじて実現できるかもしれません。
料金表の換金率と実際の換金率は違うことが大半
現金化業者の提示する料金表には、消費税や商品配送料といった全てのコストが反映されているとは限りません。
料金表の内容はあくまで客寄せ用に多少粉飾されているので、正確な換金率が表示されていることのほうが珍しいでしょう。
諸々の手数料を勘定に入れるかどうかで換金率に少なからず影響する以上、これは無視できない問題です。
特に消費税の影響は大きく、税込み表示かどうかで換金率は10%も違ってしまいます。
したがって、料金表の換金率が実際の換金率と一致しているかどうかは必ず確かめる必要があります。
料金表の換金率が80%~90%程度であったとしても、実際の入金額はそれより10%前後安くなると考えておいたほうが良いでしょう。
キャッシュバック方式と買取り方式で換金率に違いはある?
クレジットカード現金化業者は、「キャッシュバック方式」または「買取り方式」のいずれかで現金化を行っています。
キャッシュバック方式では、現金化業者から直接商品を購入した後、「商品価格の○○%を還元」という形で現金化します。
一方、買取り方式では市場に出回っている高価な商品(ブランド品や金券類)を購入し、その商品を転売することで現金化します。
換金率の相場は一般的に買取り方式のほうが高いとされていますが、キャッシュバック方式の業者でも高還元率を実現しているところはあります。
換金率に関しては両者で目立つような大きな差はありませんが、入金スピードには多少影響があります。
キャッシュバック方式は現金化業者との取引だけで完結するので、最短即日入金が可能です。
しかし買取り方式の場合、他所で商品を購入して転売する手間を要するので、入金まで時間がかかることがあります。
したがって、「どちらの換金率がお得か」というよりも、「スピーディーな入金をしてくれるかどうか」を基準にして決めると良いでしょう。
換金率をアップさせる方法はある?
実際には低く抑えられてしまう換金率を、1%でもお得にするためのコツをいくつか紹介します。
まとめて高額の現金化をする
現金化業者の料金表を見ていると気がつくと思いますが、一度に現金化する金額が多いほど、換金率はアップします。
したがって、少額をちょこちょこ現金化するよりも、一度にまとまった金額を現金化するほうがお得ということになります。
現金化業者によっては、一度に100万円以上を現金化すると換金率90%以上になることもあります。
ただ、普通だと多くても10万円~20万円程度の利用額になるケースがほとんどでしょうから、換金率は最大80%前後になると思っておくと良いでしょう。
自分で商品を転売して現金化する
現金化業者を利用する際の手数料が気になってしまうのであれば、自分で現金化するという方法もあります。
安定した高換金率のAmazonギフト券や人気のゲーム機を転売すれば、換金率90%以上は決して難しくありません。
商品の目利きが得意で転売に慣れている人なら、仕入れ値以上の価格で売ることで、換金率100%以上も実現可能です。
高く売るには技術と経験が必要
ただし、自分で換金率を最大限にするには、売れ筋の商品や価格相場、高値で売れる店舗など、知っておかなければならないことが沢山あります。
現金化を行うタイミングと、商品の売れやすい時期が合わずにもどかしい思いをすることもあるでしょう。
さらに商品を選定して購入し、その商品を転売するまでを全て自分ひとりで行うと手間がかかって面倒ですし、時間がかかってしまうというデメリットもあります。
急いで現金が必要な人は、多少手数料がかかって損をしても現金化業者に申し込んだ方が早くて安心です。
また、換金率の高い商品(金券類や新幹線回数券、家電・ゲーム機、ブランド品など)をクレジットカードで購入した履歴があまりにも目立ってしまうと、クレジット会社にカードの利用を止められる危険性もあります。
したがって、何回も自分で現金化するのは避けて、信頼できる現金化業者に任せたほうが安全です。
高く売りたいならオークションやフリマアプリがおすすめ
自分で商品を高く売りたいなら、リサイクルショップよりもオークションやフリマアプリを利用するのがおすすめです。
なぜなら、商品を本当に欲しい個人を相手に取引をしたほうが高値がつきやすいからです。
リサイクルショップでも一応相場は参考にしていますが、値付けの基準が画一的になりがちなので、安く買い叩かれてしまう恐れがあります。
※フリマアプリでは一部の商品(金券類、カード類、チケット類など)の出品を禁止しているので注意してください。
現金化業者のキャンペーン時期を狙って申込む
現金化業者のキャンペーン期間中に申込むと、換金率が優遇されることがあります。
キャンペーンの一例を挙げておきますと、「対象期間中に換金率○○%アップ」「新規申込者に現金○○円プレゼント」といったものがあります。
女性であれば、女性優遇プランを実施中の現金化業者を探してみると、数%お得に換金できるところが見つかるかもしれません。
関連ページ:女性でも安心して利用できるクレジットカード現金化業者は?
ただし、キャンペーンの対象期間や適用条件は事前によく確認する必要があります。
中にはキャンペーンを餌に客寄せをしながら、実際にはキャンペーンを適用してくれない詐欺業者も存在します。
念のため、キャンペーンが必ず適用されるかどうか業者に確認してから申込みましょう。
現金化業者間で見積もりを取って交渉する
実際に複数の業者間で見積もりを取って換金率を比較してみると、相場感が身についてくるでしょう。
業者に相見積もりの内容を提示して交渉すれば、手数料の値引きに応じてくれる可能性があります。
業者に電話やメールで直接問い合わせることによって、料金表や口コミだけでは分からない実際の対応の質も比較できます。
契約前に無料で見積もりをしてくれる現金化業者は多いので、気軽に問い合わせてみましょう。
換金率を偽る業者の詐欺に遭わないために
悪徳現金化業者は、料金表で実際より換金率を良く見せたり、後になって事前に伝えていなかった手数料を差し引いたりするといった手口で利用者を騙しています。
このような詐欺に遭わないためには、以下の対策を採りましょう。
「換金率90%以上」を鵜呑みにしない
現実的には難しいにも関わらず、「換金率90%以上」と安易に請け合う業者は要注意です。
料金表では高換金率だったとしても、それはあくまで最大値を表示しているだけなので、後になって手数料を大幅に引かれてしまうパターンがほとんどです。
高換金率をやたらとアピールしてくる現金化業者には、何か裏があると警戒したほうが良いでしょう。
手数料の内訳をしっかり確認する
手数料が何%かというだけでなく、具体的に何にどれくらいコストがかかっているのかを把握しましょう。
手数料に関して曖昧な説明しかしてくれなかったり、分かりにくい言い回しで誤魔化したりする業者は避けるべきです。
換金率だけでなく具体的な入金額を問い合わせる
換金率だけに注目するのではなく、「具体的な入金額はいくらになるか」を事前にしっかり確認しておきましょう。
問い合わせた入金額を証拠として残しておくと、実際の入金額が食い違っていた場合に詐欺事件として訴えることができます。
具体的な入金額を教えてもらえなかったり、入金額に納得がいかなかったりすれば、他の業者をあたりましょう。
関連ページ:クレジットカード現金化にまつわる事件に注意!事件に巻き込まれないための対策とは?
口コミで悪評が立っていないかチェックする
不当に換金率を下げる悪徳業者には、必ずネットの口コミで悪評が立ちます。
現金化を申込む前に、必ず業者名や会社名で検索をして、口コミに詐欺被害の報告がないかどうかをチェックしましょう。
ただし、良い口コミに偏りすぎているサイトは怪しいので、掲示板やSNS、Q&Aサイトなど複数のサイトをチェックするのが、口コミをチェックする際の大事なポイントです。
口コミで評判の悪い業者が長く運営を続けられることはないので、「運営歴が長いかどうか」も一つの判断基準になります。
関連ページ:クレジットカード現金化で損をしない方法は老舗の会社を使う事!安全性を考えるなら口コミの良い会社を選ぶ
まとめ
現金化の換金率については様々な情報や噂が飛び交っていますが、「換金率90%以上はほぼあり得ない」という事実だけでも知っていれば、詐欺業者の甘言に騙される危険は防げるでしょう。
現金化業者に申込むと換金率の相場は良くて70%~80%程度になってしまいますが、自分で現金化するより安全でスピーディーというメリットがあります。
自分で現金化すれば換金率90%~100%も不可能ではありませんが、転売に慣れている人以外は損しやすく時間がかかる上、クレジット会社に現金化していることがバレるリスクが高いので推奨はできません。
即日で現金を手にしたい人や、リスクを最小限に抑えたい人は、換金率について多少は割り切ってでも現金化業者を利用するのがおすすめです。