クレジットカード現金化をしたのに振り込まれないときの対処法と悪徳業者を見抜く方法

大勢の人がクレジットカード現金化の優良店を利用してクレジットカード現金化を行っています。

しかし、中には「クレジットカード現金化をしたのに現金が振り込まれない」などといった詐欺または詐欺まがいの被害にあう方もいます。
現金化業者を利用するときは、悪徳業者を選ばないようにすることが重要です。

本記事では、クレジットカード現金化で失敗した事例やその対処法、悪徳業者を見抜く方法を解説します。

これからクレジットカード現金化をしようと思っている方は、本記事を参考に悪徳業者の被害にあわないように気をつけてください。

クレジットカード現金化の被害は増えている

クレジットカード現金化の被害は増えている

「クレジットカード現金化をしたのに現金が振り込まれない」などといったクレジットカードに関する被害は年々増えています。

日本クレジット協会の調べによると、2022年のクレジットカード不正利用被害は約430億円と過去最高額を記録しました。

2022年のクレジットカード不正利用被害

引用元:日本クレジット協会

現金化するときに悪徳業者を選んでしまうと、「現金が振り込まれなかった」という被害だけではなく、「クレジットカードの情報が盗まれた」「不正利用された」といった被害にあうこともあるため、安易な業者選びは危険です。

このような被害にあわないために、悪徳業者を見抜く方法を覚えておきましょう。

クレジットカード現金化のトラブルの事例と対処法

クレジットカード現金化のトラブルの事例と対処法

クレジットカード現金化に関するトラブルは、「現金が振り込まれない」といったことだけではありません。

これから6つ事例とその対処法を紹介します。

商品を購入したのに現金が振り込まれない

1つ目の事例は、本記事のタイトルになっている「商品を購入したのに現金が振り込まれない」というトラブルです。

現金化業者の依頼通りに商品を購入したのに、現金が振り込まれず、状況を確認するために業者に連絡したけれど、連絡がつかなくなることがあります。

現金が振り込まれず騙し取られることは、クレジットカードのショッピング枠を利用した現金化でよくある被害です。

しかし、詐欺ではなく単純に「振込手続きが遅れている」可能性もあります。

購入した商品を業者に送付する必要がある場合は、商品が到着するまでに2.3日かかります。

また土日・祝日・夜間は手続きに時間がかかることがあるため、少し待ってみることも対処法の1つです。

いくら待っても現金が振り込まれない場合は、現金化業者に電話をして振込状況を聞いてみましょう。

もし電話が繋がらないのであれば、それは歴とした「詐欺」です。警察もしくは消費者センターなどに相談してください。

振り込まれた金額が少ない

2つ目の事例は、振り込まれた金額が事前に聞いていた金額よりも少ないトラブルです。

例えば10万円分の現金化を申し込んだが、実際に振り込まれたのは1万円分だったというケースです。

このケースは「手数料がかかった」などと適当な理由をつけて、予定金額より大幅に減額して振り込まれる悪質な詐欺です。

別のケースでは、換金率90%と明示されていたにもかかわらず、実際に振り込まれた金額ほ換金率70%程度しかなかったということもあります。

このケースは前述のケースよりましですが、「利用手数料を差し引いて振り込んだ」「利用規約に書いてある」などといい加減な理由をつけて、当初予定した金額より少ない金額を振り込まれています。

こうしたケースの対処法は、「事前に振込金額の内訳を聞いておくこと」です。

実際に振り込まれる金額がいくらになるのか確かめておけば、提示された金額が減額される歯止めになります。

もしも、何の説明もなく提示された金額が減額されていたら詐欺になります。

このような詐欺にあったら警察に通報することになりますが、警察は証拠がなければ動いてくれません。

ですから、このような事態を想定して、証拠を残しておくことが重要です。

メールであれば文面を、電話であれば録音して音声を保管するなどして、具体的な証拠を残しておきましょう。

個人情報が盗まれた

3つ目の事例は、個人情報が盗まれるトラブルです。本来、現金化業者は個人情報を厳格に管理する義務を負っています。

しかし、業者中には個人情報を闇金などに売って収入を得る悪徳業者もいます。

見知らぬ金融会社から頻繁に連絡が来るようになったり、闇金業者から勧誘があったりすれば、個人情報が盗まれた可能性を疑いましょう。

対処法は、身分証明書など個人情報が記載されているものは信頼できると判断できるまで提示しないことです。

クレジットカードを現金化するとき、業者は身分証明書の提示を求めます。

身分証明書を提示するタイミングは、現金化することを決定したときなので、それ以前に提示を求められたら、詐欺を疑い提示しないようにしましょう。

また、信用できる現金化業者かどうか見極めてから依頼することも大切です。悪徳業者を見抜く方法については後述します。

口コミや評判と違う

4つ目の事例は、口コミの評価や評判が高かったことを理由に現金化業者を選んだけれど、実際に利用してみたら、口コミに書かれていた内容とは違っていたというトラブルです。

現金化業者を選ぶときに口コミを参考にすることは大切です。しかし、必ずしも口コミの内容が正しいとは限りません。

例えば、現金化業者のホームページに悪い口コミが載っていることは希です。集客目的で良いことばかり載せている可能性があります。

対策は、業者のホームページに掲載されている口コミや評判を鵜呑みにしないことです。

参考にするなら、客観的な口コミを掲載している掲示板であれば、業者のホームページの掲載してあるものより信頼性は高いですが、それでも書いてあること全てを鵜呑みにするのは危険です。

あくまで参考程度にしておきましょう。

キャンセル料を請求された

5つ目の事例は、予定していた現金化をキャンセルしたら高額なキャンセル料を請求されたというトラブルです。

現金化をキャンセルするときに発生する「キャンセル料」は、基本的に支払う必要がありません。

しかし、「個人情報を知られてしまった」「威圧的な態度で支払いを求められた」といったことから、不安になりキャンセル料を支払ってしまう方もいます。

対処法は、キャンセル料に関する法律を知っておくことです。キャンセル料に関する法律には「消費者契約法9条1号」があります。

この法律はキャンセルについて以下のように定義しています。

当該消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、又は違約金を定める条項であって、これらを合算した額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該消費者契約と同種の消費者契約の解除に伴い当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるもの 当該超える部分

引用元:消費者契約法

この法律をわかりやすく説明すると、契約を解除するときに発生する違約金(キャンセル料)が平均的な損害額を超える場合は、キャンセル料を消費者が負担する必要はない、と書いてあります。

つまり高額なキャンセル料を請求されたとしても、法律上支払う義務はないということになります。

別のサービスに勧誘された

6つ目は、現金化業者を利用したところ別の怪しいサービスに入るよう勧誘された、という事例です。

現金化業者を利用するということは、「すぐに現金が必要な状況」ということです。

そこに目をつけた悪徳業者が闇金など法外な金利を取るサービスに誘導するケースがあります。

言葉巧みに誘導されていつの間にか闇金からお金を借りていた、という事例もあるため注意が必要です。

対処法は、怪しいサービスには耳を傾けない、です。

そもそも現金化しに来ているのに、別のサービスを紹介されること自体怪しいと思ってください。このようなことをするのは、悪徳業者と思って間違いありません。

怪しいと思ったら、消費者センターに相談しましょう。

クレジットカード現金化悪徳業者を見抜く方法

クレジットカード現金化悪徳業者を見抜く方法

「現金が振り込まれない」などの被害にあわないためには、悪徳業者か正当な現金化業者かを見抜く力が必要です。

悪徳業者を見抜く方法を4つ紹介します。

ホームページの作り方に注目する

多くの悪徳業者は、ホームページに詳細な内容を記載していません。

なぜなら、詳しく記載をしてしまうと、詐欺をした「足跡」を残してしまうからです。

悪徳業者か見抜くためには、「電話番号」「会社所在地」「代表者名」「会社名」などが記載されているかチェックしましょう。

また記載されている内容が細かく書かれているかも重要です。

悪徳業者はホームページに予算をかけていないため、レイアウトが雑であったり、誤字脱字が多かったりするのであわせて見ておきましょう。

スタッフの対応を見る

悪徳業者のスタッフは対応がよくありません。

例えば電話対応では社名を名乗らない、威圧的な態度を取るなど、社会人としてあり得ない対応をすることがあります。

とくにキャンセルを申し出た瞬間に口調が変わるようなことがあったら、悪徳業者の可能性を疑いましょう。

口コミを確認する

FacebookやX(旧Twitter)などのSNSを活用して、実際に現金化業者を利用した方の声を参考にしましょう。

ただし口コミはあくまで参考程度にとどめ、書いてあること全てを鵜呑みにしないようにしましょう。

とくに現金化業者のホームページに掲載してある口コミは、魅力的に見せるために良いことばかり書いてあります。

またサクラを利用して評価を上げている場合もあります。

口コミを確認する場合は、口コミ件数の多さや書かれている内容の具体性に注目しましょう。

現金化業者に直接電話をしてみる

現金化業者に直接電話をして、実際の対応を確かめることも悪徳業者を見抜く方法の1つです。

電話対応が丁寧であれば優良店であることが多く、またこちらからの質問にスラスラと答えられる業者は信用できます。

クレジットカード現金化でトラブルにあったときの相談場所

クレジットカード現金化でトラブルにあったときの相談場所

クレジットカード現金化でトラブルにあったら、「国民生活センター(消費者センター)」「弁護士(司法書士)」「警察」のどれかに相談することをおすすめします。

国民生活センターに相談する

気軽に相談できる窓口として国民生活センターがあります。

国民生活センターは、各都道府県にありますから、被害の状況を説明し相談に乗ってもらいましょう。

窓口が開いている時間は、平日なら9時00分から17時00分、土曜・日曜・祝日なら10時00分から16時00分までです。

ただし都道府県庁ごとに受付時間が異なっている場合がありますので、事前に確認してください。

また相談は無料(通話料は自己負担)ですから、困ったときの最初の相談窓口にすると良いでしょう。

弁護士(司法書士)に相談する

詐欺によってお金を騙し取られ、返金を求めたい場合は弁護士に相談しましょう。

弁護士に依頼すれば、刑事告訴を代理で行ってもらうことができます。

業者としては裁判沙汰になると不利になるため、返金に応じてくれる可能性が高くなります。

しかし、弁護士に依頼する場合は弁護士費用がかかります。

1時間で1万円ほど費用が発生するため、騙し取られた金額が大きい方におすすめです。

警察に相談する

詐欺を行った犯人を捕まえたい方は警察に相談しましょう。

警察に相談し、警察が被害届や告訴状を受理できると判断したら、犯人逮捕に向けて動いてくれます。

メールの文面や電話の録音など、何か詐欺被害にあった証拠を持っているときは警察がおすすめです。

詐欺にあったかどうか不明確な場合は、警察相談専用電話「#9110」へ相談しましょう。

ただし、警察は犯人を捕まえるのを目的としているので、騙されたお金が返ってくるわけではありません。

自分が置かれている状況にあわせて、3つの相談窓口の中からどこに相談したらいいか決めましょう。

優良なクレジットカード現金化業者の選び方

優良なクレジットカード現金化業者の選び方


優良なクレジットカード現金化業者の選び方を見ていきましょう。

安全性の高さをアピールしている

優良かどうかを判断するためには、ホームページに安全性の高い言葉が記載されているかチェックしましょう。

例えば「カードトラブルゼロ」「クレームゼロ」といった言葉があるか探してみてください。

また会社概要やサービス内容がしっかりと記載されていることも重要です。

会社名、所在地、電話番号、古物商許可証、代表者名などが記載されているかどうかが、信用性の高さを測るバロメーターになります。

運営歴が長い

運営歴の長さは現金化業者選びには欠かせない項目です。

運営歴が長いということは、利用者に信頼されている証拠です。そのため、運営歴が5年以上ある業者を選んでください。

優良な現金化業者は運営歴をアピールしていることが多いため、注目しましょう。

相場と比較する

換金率や手数料などが相場と大きくかけ離れていないかチェックしましょう。

換金率は高いことに越したことはありませんが、相場をはるかに超える場合は悪徳業者の可能性があります。

また提示している換金率は高くても、手数料を取られて実際に振り込まれる金額が少なことがあるため、換金率だけでなく手数料なども相場と近いのか確かめておきましょう。

クレジットカード現金化に関するよくある質問

クレジットカード現金化に関するよくある質問


クレジットカード現金化に関するよくある質問をまとめたので見ていきましょう。
商品購入後にキャンセルした場合、商品は返ってくるの?
商品を購入した後にキャンセルした場合、基本的に商品は返ってきません。

商品が返ってくる(返金できる)かどうかは「カード決済」をしたか、していないかによって異なります。

カード決済後直ちに、現金化業者は振込手続きを始めてしまうためキャンセルには応じてもらえます。

また、振り込まれてしまったら振り込まれたお金を返す手立てがないため商品(現金)は返ってきません。

カード決済する前であれば、まだ商品を購入していないため、返金手続きするおと自体ありません。

現金化を申し込んだら返金されることはありませんから、申し込む前によく考えましょう。

クレジットカード現金化の詐欺被害にあわないためにはどうすればいいの?
クレジットカード現金化の詐欺被害にあわないためには、以下の3つのことに気をつけましょう。

1.クレジットカード現金化は詐欺被害が多い

クレジットカード現金化は悪徳業者も存在するため、決して安全ではないことを知りましょう。

現金化業者を利用して騙された方は大勢います。

軽率に現金化に手をだすのではなく、詐欺被害者が大勢いることを認識したうえで申し込みましょう。

2.悪徳業者を見抜く方法を覚えておく

前述のとおり、「ホームページの作り」「スタッフの対応」「現金化業者に電話する」など悪徳業者を見抜く方法を知っておけば、悪徳業者に騙されることはありません。

3.購入する商品や振込方法をチェックする

買取方式の現金化業者は、転売しやすく効率よく利益が得られる換金率の高い商品(Amazonギフト券やブランド品など)を指定してきます。

一方悪徳業者は、価値のなさそうな商品(キーホルダーやDVDなど)を指定することが多いので、指定する商品をチェックすることでも悪徳業者かどうか見極めることができます。

また、悪徳業者は、基本的には一括入金であるところを分割入金にして、余分な手数料を請求することもあるため気をつけましょう。

クレジットカード現金化でトラブルにあう人はどんな人?
クレジットカード現金化でトラブルにあいやすい人は、何も考えずにすぐに判断してしまう人です。

目先のお金にとらわれて、「高換金率」などの甘い言葉に惑わされる傾向があります。

焦らずに、まずは現金化業者の情報収集を念入りに行うようにしましょう。

まとめ

クレジットカード現金化による被害は年々増えています。「商品を購入したのに現金が振り込まれない」といった被害以外にも、「個人情報が盗まれる」「振り込まれた金額が予定より少ない」といった被害もあります。

このような詐欺被害にあわないために、悪徳業者を見抜く方法を覚えておきましょう。

それと同時に、優良な現金化業者を選ぶコツを学んでおくと、クレジットカード現金化に失敗しません。

安心・安全にクレジットカード現金化を行うために、ぜひ本記事を参考にしてください。