Amazonギフト券買取は身分証明書なしでできる?本人確認が必要な理由と注意点について

人気のショッピングサイトAmazonでの支払いに使えるAmazonギフト券は、クレジットカードで購入でき、換金率が高いことから、クレジットカード現金化によく利用されています。

このAmazonギフト券の換金は、インターネットの買取サイトを利用するのがおすすめですが、取引の際に身分証明書の確認が必要です。

身分証明書が必要な理由と、提示をするにあたっての注意点を説明します。

Amazonギフト券買取で身分証が必要な理由とは

Amazonギフト券買取で身分証が必要な理由とは

「ギフト券を売るのに、なぜ身分証明書が必要なの?」

「顔の見えない相手に個人情報を渡すのは不安だ」

そんな声を聞くことがありますが、Amazonギフト券の買取りでは必ず身分証明書の提示を求められます。

ではなぜ、身分証明書の提示が必要なのでしょうか。

その理由を説明します。

古本や家電など使わなくなった品を、古本屋やリサイクルショップに売却した経験はないでしょうか。

また、使わない金券や新幹線の回数券を、街の金券ショップで換金した経験はないでしょうか。

古本屋やリサイクルショップ、金券ショップでは、買取りの際に必ず身分証明書の提示を求め、本人確認をしています。

実は、古物商として営業するためには古物営業法という法律を守らなければなりません。その法律では、窃盗その他の犯罪を防止するため、古物を買い取る際は本人確認を行うように定めています。

“第15条 古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。” 

“古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとする場合において、当該古物について不正品の疑いがあると認めるときは、直ちに、警察官にその旨を申告しなければならない。”

(引用:古物営業法)

対面取引だけではなく、インターネット取引など取引相手と対面せずに古物の買い受けを行う非対面取引の場合であっても、相手が申告した氏名や住所が正しいか、なりすましではないかを確認する必要があり、これに違反した古物商は処罰される場合があります。

Amazonギフト券など電子ギフト券は金券に準ずるものとされており、インターネット上の取引で万が一所有者になりすました誰かが盗んだ電子ギフト券を古物商に持ち込み、古物商が本人確認せずにそれを買取って売却してしまうと、盗品の流通を助けてしまうことになります。

実際、Amazonギフト券はコードを入力するだけでチャージできるという特性から、特殊詐欺グループが被害者に対し、現金の代わりにAmazonギフト券を購入してメールで送るよう持ちかける事例が多く発生しています。

このため、買取業者は必ず本人確認を行い、犯罪で搾取されたギフト券の換金に利用されないよう、また万が一利用されたとしても、個人情報を警察に提供して犯人検挙に協力できるように、本人確認を徹底しているのです。

Amazonギフト券の買取で身分証として認められる書類

Amazonギフト券の買取で身分証として認められる書類

古物営業法には、本人確認の具体的な方法が示されています。

“第15条 一 相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること。

第15条 二 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。

第15条 三 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法をいう。以下同じ。)による記録であつて、これらの情報についてその者による電子署名(電子署名及び認証業務に関する法律(平成十二年法律第百二号)第二条第一項に規定する電子署名をいい、当該電子署名について同法第四条第一項又は第十五条第一項の認定を受けた者により同法第二条第二項に規定する証明がされるものに限る。)が行われているものの提供を受けること。

第15条 四 前三号に掲げるもののほか、これらに準ずる措置として国家公安委員会規則で定めるもの”

(引用:古物営業法)

古物商はこの条項に従い、買取サイトは申し込みを受け付ける際、利用者に身分証明書をスマホなどで撮影して添付してもらい、本人確認を行っています。

身分証明書として認められるもの

身分証明書として認められる主な書類を紹介します。

なお、買取サイトにより認められる書類は多少異なります。

  • 運転免許証
  • 健康保険証(裏面に住所記載があるもの)
  • 住民基本台帳カード
  • マイナンバーカード
  • パスポート

Amazonギフト券買取で身分証明書を出す際の注意点

Amazonギフト券買取で身分証明書を出す際の注意点

Amazonギフト券買取サイトを利用する人の多くは、資金繰りに困ってクレジットカード現金化のために利用しています。

Amazonギフト券はクレジットカードで購入できるので、購入してすぐ買取サイトに売却すれば、短時間で現金を手に入れることができます。

クレジットカードさえ持っていれば現金化できるので、金融業者から借金ができなくなった人が、当座しのぎの金策に利用するケースもあります。

クレジットカード現金化のために買取サイトを利用している人の中には、クレジットカード現金化でも必要としている金額に届かず、さらに闇金業者にも手を出す人たちが一定数混ざっていると考えられます。

そのため、買取サイトが持っている顧客の個人情報は、闇金業者にとってはとても魅力的な情報で、お金を払ってでも入手したいと考えています。

そんな闇金業者の求めに応じて、自分のところが保有している顧客リストを闇金業者に売って利益を得る悪質な買取業者がいます。

実際、Amazonギフト券買取サイトを利用してから、怪しい金融業者から融資の勧誘メールが届くようになったという話があります。

このような悪質な買取サイトに、氏名、住所、メールアドレス、電話番号、そして本人確認のための身分証明書を預けてしまうと、悪用される可能性があり大変危険です。

では、身分証明書を悪用されないためには、どのような点に注意したらいいのでしょうか。

大切なのは、悪質サイトではなく、優良サイトを利用することですが、そのためにはどのようなことに気をつければいいか解説します。

古物商許可証を確認する

古物商を営むものは、古物営業法で都道府県の公安委員会から許可を受けなければなりません。

“第二章 古物営業の許可等

第一節 古物商及び古物市場主

(許可)

第三条 前条第二項第一号又は第二号に掲げる営業を営もうとする者は、都道府県公安委員会(以下「公安委員会」という。)の許可を受けなければならない。“

(引用:古物営業法)

また、古物営業法では、ホームページを利用して古物の売買、交換等の申し込みを宣伝する場合は、営業許可を出した都道府県公安委員会の名称と許可証番号をホームページに表示しなければならないとしています。

“第三章 古物商及び古物市場主の遵守事項等

(標識の掲示等)

第十二条 古物商又は古物市場主は、それぞれ営業所若しくは仮設店舗又は古物市場ごとに、公衆の見やすい場所に、国家公安委員会規則で定める様式の標識を掲示しなければならない。

2 古物商は、第五条第一項第六号に規定する方法を用いて取引をしようとするときは、その取り扱う古物に関する事項と共に、その氏名又は名称、許可をした公安委員会の名称及び許可証の番号を電気通信回線に接続して行う自動公衆送信により公衆の閲覧に供しなければならない。“

(引用:古物営業法)

古物営業法に基づいて利用者に身分証明書の写しを提出させ、本人確認をしようとしている業者が、同じ法律で定められた古物商許可証の取得とホームページへの表示をしていないのは明らかな違法行為です。

買取サイトを選ぶ際には、古物許可証を取得し、許可番号をホームページに表示しているかを確認するようにしましょう。

関連ページ:Amazonギフト券買取は違法で危険?ペナルティと安全に行う方法

営業年数の長い買取サイトを選ぶ

「Amazonギフト券買取サイトで詐欺にあった」

「買取サイト選びに失敗して換金率を騙された」

このような口コミは、インターネットで「Amazonギフト券現金化 失敗 口コミ」「Amazonギフト券現金化 詐欺 体験談」などと検索すると見つかります。

悪い噂はインターネットですぐに広がってしまうので、評判の悪い悪質なサイトは客が集まらなくなりすぐに営業できなくなります。

反対に、営業歴の長い買取サイトは、トラブルが少なく悪い噂のない良心的なサイトであると考えられます。

こうした優良サイトを選べば、個人情報の取り扱いがしっかりしており安心です。

買取サイトを選ぶ際には各サイトの会社概要にある社歴を確認し、外部の口コミサイトや比較サイトでその評判を見てから決めるようにしましょう。

Amazonギフト券を身分証なしで現金化する方法

Amazonギフト券を身分証なしで現金化する方法
中には、どうしても身分証明書の写しを提出するのは不安だという人もいるでしょう。

しかし、身分証明書なしで利用できる買取サイトがあったとしたら、古物営業法に則ってないことになるため、かえって利用するのは心配です。

身分証明書なしで、Amazonギフト券を安全に現金化する方法はないのでしょうか。

手間や時間がかかる場合もありますが、身分証明書なしで現金化する方法を紹介します。

家族や知り合いに買い取ってもらう

Amazonをよく利用する家族や友人がいたら、Amazonギフト券を買い取ってもらいましょう。

この方法なら、相手との交渉次第で換金率100%で現金化できるかもしれません。

Yahoo!オークションに出品する

多くのフリマサイトやネットオークションが金券類の出品を禁止している中、Yahoo!オークションは金券の出品を許可していて、Amazonギフト券の出品も可能です。

手数料や出品の手間はかかりますが、オークションを利用するメリットとしては、自分の希望額で売却が可能だということが挙げられます。

一方、デメリットとしては、競合出品者がいればあまり高く売れない、あるいは買い手が見つからない場合があるということです。

Amazonで商品を購入して換金する

Amazonギフト券を直接換金することは諦め、まずAmazonでゲームやブランド品、家電などの人気商品を購入して、それをリサイクルショップやブランド品買取店で売却して現金化します。

ただし、この方法は人気商品を買えば高く転売できる反面、売れ筋商品を選ばないと換金率が低くなってしまうため、目利き力が必要となります。

まとめ

Amazonギフト券買取サイトを利用する際には、古物営業法で定められた身分証明書の提示が必要です。

もし、身分証明書なしで利用できる買取サイトがあったとしたら、そのサイトは悪質業者の可能性が高く利用はおすすめできません。

大切な個人情報である身分証明証の写しを悪質サイトに渡してしまうと、悪用される危険があります。

買取サイトを選ぶ際は、古物営業許可証を取得し許可番号をホームページに表示しているか、営業歴が長く信頼できるサイトかなど、安心して取引できるサイトであることを見極めてから利用するようにしましょう。

ここでは【Amazonギフト券買取は身分証明書なしでできる?本人確認が必要な理由と注意点について】紹介しました。